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28. ミケランジェロの「レダと白鳥」
イタリア・ルネサンス期の芸術家、ミケランジェロ・ブオナローティは1530年、「レダと白鳥」と呼ばれるテンペラ画を製作した。白鳥に変身したゼウスがスパルタの女王レダを誘惑する古代神話の一場面を描いた作品である。フェラーラ公アルフォンソ1世・デステの依頼で制作され、後にフランス王家のフォンテーヌブロー宮殿のコレクションとして所蔵されてきた。しかし、原画は残っておらず、複製画が僅かに存在しているだけである。エロティックな絵だったため、道徳的な理由から破棄された可能性があるという。
29. ビリャ将軍の一生
「ビリャ将軍の一生」は、1910~17年に起こったメキシコ革命で活躍した革命家パンチョ・ビリャを描いた映画である。この映画は脚色も多かったが、ビリャ軍の実際の戦いを撮影した映像が含まれていた。ビリャ自身が映画製作会社と契約を結び、会社は映画の収益の一部を支払う条件で戦場を撮影する許可を得た。
「ビリャ将軍の一生」は一般公開された後、行方がわからなくなった。映画公開から間もない1916年3月、ビリャ軍は米ニューメキシコ州に渡り、アメリカ騎兵隊の駐屯所を襲撃。このときに市民17人を殺害し、米国から追われる身となった。同年、米国の遠征部隊がメキシコに派遣されたがビリャを捕縛することはできなかった。その後、ビリャは故郷のチワワ州で平穏に暮らしていたが、1923年に暗殺された。
30. 世界初の長編映画
1906年にオーストラリアで公開された「ケリー・ギャング物語」は、世界初の長編映画として知られている。19世紀に同国で活躍した無法者ネッド・ケリーと、彼が結成したギャング組織の物語で、上映時間は1時間以上だった。メルボルンで初上映され、全国の観客を魅了するほどの成功を収めた。1907年後半には、ニュージーランドとイギリスでも上映された。
一方、「ケリー・ギャング物語」は犯罪を助長するとして批判された。1907年5月には、豪ビクトリア州バララットに住む5人の子供が窃盗目的で写真スタジオに侵入する事件が発生しているが、これが映画の影響であるとされた。ビクトリア州の長官は、ケリーと縁が深いベナラとワンガラッタで映画の上映を禁止した。
現在、「ケリー・ギャング物語」は適切な保存がなされていなかったため、宣伝資料と数枚の写真を残してフィルムが失われてしまった。映画の断片が発見され、修復作業が行われたが、約4分の1が復元されたにとどまっている。
〜おわり〜
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参考:「Live Science」、ほか
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