ロシアがチベット僧を宇宙飛行士のトレーナーに抜擢!! 呼吸せず生きる超能力「トゥクタム」取得が目的か

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画像は「Mysterious Universe」より

※ こちらの記事は2021年6月16日の記事を再掲しています。

 米アマゾン創業者ジェフ・ベゾス氏が創立した宇宙開発企業「Blue Origin」が、7月20日に予定されている有人宇宙飛行の搭乗席が約31億円で落札されたと発表した。特殊な能力や訓練がなくとも金さえあれば宇宙に飛び立つことができる時代になってきたが、ロシアは時代に逆行するかのように宇宙飛行士に特殊な能力の取得を要求しているようだ。

 「Mysterious Universe」(6月10日付)によると、ロシアはチベットの仏教僧を宇宙飛行士のトレーナーにしようと考えているというのだ。一体どういうことだろうか?

 長距離宇宙飛行において最大の問題となるのが時間の経過である。時には何年も飛行船の中に閉じ込められるだろう宇宙飛行士らへの負担は計り知れない。NASA(アメリカ航空宇宙局)やESA(欧州宇宙機関)は、冬眠動物を研究することで、その困難を乗り越えようとしているが、ロシアは別のアプローチを取っている。なんと、チベット仏教に伝承されている瞑想法によって乗り越えようとしているというのだ。

 ロシアの科学者らが注目したのが「トゥクタム」と呼ばれる瞑想状態である。これはチベット仏教に語り継がれる数ある神秘的な現象の1つであり、呼吸が止まり、心臓が停止しても、かすかな体温を維持し、死後硬直も体液の流出も起こらない状態だ。その状態は数日~数週間続くとされる。

 現代医学では説明不可能な現象だが、最近もトゥクタムが行われた実例が報告されており、世界的に有名な生物学者であるフランシスコ・ヴァレラや精神医学者のリチャード・デイヴィッドソンによって目撃されている。同時に科学的な計測も行われており、心臓と呼吸が停止したまま瞑想の状態を維持し、死後硬直や体液の流出が起こらず、体温と血色が保たれていたことが分かっている。

 ロシア科学アカデミーの精神生理学部門責任者であるユーリ・ブベエフ教授は、チベット仏教最高指導者であるダライ・ラマ法王の許可の下、瞑想中の僧侶を科学的に分析した。瞑想中に脳が外部の刺激に反応しない状態を生み出すことを発見し、長期ミッション中の宇宙飛行士らの衝突を避けられることが期待できるなど多くの発見があったが、特に教授を驚嘆させたのは、トゥクタムだった。

「脳波だけでなく、心電図、サーモグラフィ、組織内の酸素濃度なども調べました。私たちが興味を持ったのは、どうして体が分解されないのかということです。通常、死体の血流が止まり、脳が低酸素状態になり、脳死になり、分解が始まるというのが一般的な流れです。何日も何週間も、彼らは眠っているように見えました」(ブベエフ教授)

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