米国の半世紀にわたる極秘「サイキック研究」の真相とは? 95年に中止は嘘、CIAが引継ぎ…!

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画像は「Unsplash」より

 そして1995年、アメリカ研究所(AIR)が提出した報告によると、遠隔透視はサイキックなメカニズムによって機能することが証明されておらず、オペレーション上有利に使用することはできないことが確認された。その結果、同プロジェクトはCIAに移管されたうえで中止が決まり、機密解除されることになった。

 AIR副学部長で上級研究員のジョー・ニッケル氏は次のように言及している。

「本研究所の心理学者2人が、インテリジェンス収集における遠隔透視の有用性を評価しました。彼らは、主張されている超能力は疑わしく、作戦の基礎として用いるための具体性と信頼性を欠いていると結論付けました。劇的な的中事例において、遠隔透視者が実は多くの背景情報を持っていた可能性があることも判明しました」(ジョー・ニッケル氏)

 このようにして予算2,000万ドルのサイキック研究は中止された。そもそも遠隔透視者は、このような顛末となる未来こそ見通すべきだったと記事は結んでいる。

 このように、かつて盛んに行われていたアメリカのサイキック研究は無駄な研究であったのか? これについては興味深い研究論文が2018年11月にケンジ・ミヤモト氏によって発表されている。

 それによれば、スターゲイト・プロジェクトの「開示情報の中に、依然として秘匿されているCIAプロジェクトが存在している証拠」があり、「彼らは1970年代中に人間を遠隔的・電磁的に操作する基礎技術の開発に成功したはず」であるというのだ。

 ある意味では地味に幕引きがなされた冷戦時代のサイキック研究は、実は人心操作技術において目覚ましい成果を挙げており、これについては今も厳重な隠蔽が行われているということになるのだろうか。関連する新たな情報に引き続き注目していきたい。

参考:「SOFREP」、「SSRN」、ほか

文=仲田しんじ

場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。
興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
ツイッター @nakata66shinji

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