皇帝ナポレオン最大の敗北はワーテルローではなかった! 凶悪なウサギ1000匹に急襲され… 教科書にない歴史
皇帝ナポレオン率いる軍隊の唯一の敗北にして最後の戦いとなったのが「ワーテルローの戦い」だが、実はその8年前にナポレオンは大軍に囲まれて敗走を余儀なくされていたという。ナポレオンを包囲して襲いかかったその大軍とは、なんとモフモフの“ウサギの軍隊”だったのだ。
■“ウサギの軍隊”に襲撃された皇帝ナポレオン
ナポレオン・ボナパルトは、最も成功したフランスの政治家および司令官の1人だ。フランス革命の時流に乗って一気に頭角を現し、皇帝ナポレオン1世として君臨するに至った。精強な遠征隊を率いる彼は、やがてヨーロッパ全土を征服するという壮大な野望の実現に向けて邁進することになる。
しかし1815年、歴史上最も偉大な将軍であり軍事の天才でもあった皇帝ナポレオンは、ワーテルローの戦いで唯一にして最大の敗北を喫し、その命運は尽きることになる。
ここまでは教科書で学ぶ歴史だが、実はワーテルローでの敗北の8年前、彼はまったく意外な敵の襲撃を受けて屈辱的な敗走を余儀なくされていたという。
1807年7月、ナポレオンはフランス帝国とロシア帝国の間の戦争を終結させる平和条約に署名したばかりであった。これを祝うためにナポレオンは参謀長のルイ・アレクサンドル・ベルティエに昼食会と余興のウサギ狩りを準備するよう命じた。
多くのゲストを招いた昼食会の当日、宴もたけなわになった頃合いに、広い庭園の端にある檻から1000匹以上のウサギが放たれた。すでにナポレオンと彼の仲間たちはライフルを手にしており、ウサギ狩りの準備は整っていた。
そして、放たれたウサギたちは散り散りになって広い庭園のどこかに身を隠すのだろうと思われたのだが、なんとウサギたちはパニックに陥り、大群となって1つのターゲット目がけて疾走してきたのだ。モフモフの“ウサギの軍隊”の侵攻目標は、なんと皇帝ナポレオンであった。
■大挙して押し寄せた腹を空かせたウサギたち
稀代の軍師であっても、まさか自分がウサギたちに襲われるとは思ってもみなかったはずである。あまりにも想定外の事態に、ナポレオンは暫し固まってしまう。
ウサギたちは彼の足元に駆け寄ってきて集まり、脚をよじ登り、金の刺繍が入ったジャケットをかじり、そして彼の頭と肩に飛び乗った。
ライフルを手にしていたナポレオンだが、この状況では発砲しようにもできない。腰に下げていた乗馬用のムチでウサギたちを追い払おうとするも、その圧倒的な軍勢の前にはまったく歯が立たなかった。
遠くから眺めていた者たちからは笑い声が上がったということだが、近くにいた者たちは黙って見ているわけにもいかなかった。ムチや棒切れでウサギたちを追い払い、ナポレオンの“敗走”を助けた。
馬車のキャビンに逃げ込もうとするナポレオンを、ウサギたちは執拗に追いかけて襲いかかり一時は馬車を包囲したが、馬車が動きはじめるとさすがにウサギたちは分散し、ナポレオンはなんとか“一命”を取りとめたのである。
それにしても、何がウサギを狂わせたのか?
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2024.10.02 20:00心霊皇帝ナポレオン最大の敗北はワーテルローではなかった! 凶悪なウサギ1000匹に急襲され… 教科書にない歴史のページです。ウサギ、ナポレオン、狩り、敗戦、ワーテルローの戦いなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで