JFK暗殺事件を間近で見ていた謎の女「バブーシュカ・レディ」とは? あまりにも不可解な陰謀的存在
そんな訳で、謎のバブーシュカ・レディの正体についてはロシアのスパイ説、カメラ銃を持った暗殺者説、シークレットサービス説、老女に扮した男説(例えば、前述のムックモア・フィルムに見られる彼女の目立つ姿勢は1960年代のドレスを着た女性には珍しいと思われる)などがあるが、どれも決定打には欠けるため結論は出ていない。
さて、ケネディ大統領暗殺から7年後の1970年、バーレスク・クラブの元ダンサーで歌手のビバリー・オリバーが「自分こそがあのバブーシュカ・レディである」と名乗るようになった。オリバーは当時自分が持っていたヤシカのスーパー8カメラで暗殺を撮影したが、後に2人のFBI捜査官によってフィルムごとカメラを奪われたと主張した。またオリバーは、ダラスの実業家でオズワルドを射殺した人物であるジャック・ルビーと知り合いだとも言い、ジャック・ルビーにオズワルド共々CIAのメンバーだと告げられたとも語っていた。
しかし、オリバーの話には重大な問題があるため現在では否定されている。事件が発生した1963年当時、彼女はまだ17歳であり細身だったため、映像に登場するバブーシュカ・レディの背格好とかなりの食い違いがあった。さらに、彼女が持参したというヤシカのスーパー8カメラは1960年代半ばまで生産されていなかった。オリバーは「あのカメラは一般に販売される前に入手した試作品だった」と反論しているが、いくつかの主張は撤回もしているため、今では彼女の説を信じる人がほとんどいない。
歴史的事件の側に居合わせ、歴史の中に消えたバブーシュカ・レディの正体が明らかになる日は来るのだろうか。
参考:「MENTAL FLOSS」より引用
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2024.10.02 20:00心霊JFK暗殺事件を間近で見ていた謎の女「バブーシュカ・レディ」とは? あまりにも不可解な陰謀的存在のページです。ロシア、CIA、FBI、ケネディ暗殺、バブーシュカ・レディなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで