「第六感は微生物が生み出している」最新研究で判明! 人間の地震予知とも関連か、超能力を解くカギは細菌だ!
※ こちらの記事は2020年9月18日の記事を再掲しています。
第六感のソースが微生物にある可能性が浮上した。
科学ニュース「Phys.org」(9月14日付)によると、米セントラルフロリダ大学の研究者らが、磁気感覚を持つ動物を調べたところ、ペンギン、アカウミガメ、コウモリ、クジラなどに磁性細菌が関係していることが明らかになったという。
「磁性細菌の存在は大きく見落とされていました。もしくは、大規模なデータセットの中に埋もれてしまっていたとも言えるでしょう」
そう語るのは同大生物学部のロバート・フィタック助教授だ。フィタック助教授は米デューク大学博士課程に在籍している頃から、現代のゲノム技術を用いて動物の磁気感覚に関連する遺伝子を特定する研究を行ってきた。
磁性細菌はその名の通り、磁石のような性質を持つ細菌のことである。外界から鉄イオンを細胞の中に取りこみ、マグネタイト(磁鉄鉱)を生成、その結晶を直鎖状に並べて、棒磁石のような細胞内構造マグネトソームを作り出す。これをコンパスのように使って、磁気を感知するのである。(金沢大学生体分子生理学研究室)
今回の発見では、Candidatus Magnetobacterium bavaricumという磁性細菌がペンギンやアカウミガメに見られ、MagnetospirillumやMagnetococcusといった細菌はコウモリやセミクジラなどの哺乳類に見られたという。
現時点ではこうした細菌類が動物のどこに生息しているのか特定できてはいないが、目や脳といった神経細胞に関係する部位だとフィタック助教授は考えているという。
ところで、実は人間にも磁気感覚が備わっている可能性が東京大学と米カリフォルニア工科大学の共同研究で明らかになっているのだ。
地磁気を遮断した室内で、日米の18~68歳の男女計34人を実験対象にして、その頭部を地磁気と同程度の強さの磁気で刺激した。すると、被験者たちの脳波が、磁気の向きに応じて無意識のうちに異なる反応を示したのである。
また、地震研究家でトカナ寄稿者の百瀬直也氏は、地震前に体調に異変が出る人々がいるのは、人間に磁気を感じ取る能力があるからではないかと指摘している。地震発生前に「なんとなく嫌な感じがした」という虫の知らせのような経験の場合も磁気を感じ取っていることの表れなのかもしれない
人間が磁気を感じ取るメカニズムはまだ明らかになっていないが、もしかしたら動物と同じように磁性細菌がその役割を担っているかもしれない。だとしたら磁性細菌の研究は、地震予測にも活用できる可能性も秘めていると言えるだろう。今後の研究にますます期待したい。
参考:「Phys.org」、ほか
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2024.10.02 20:00心霊「第六感は微生物が生み出している」最新研究で判明! 人間の地震予知とも関連か、超能力を解くカギは細菌だ!のページです。動物、予知、磁場、第六感、磁覚、磁性細菌などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで