1100年前の南米のミイラ、残虐の限りを尽くして殺されていた! 最新3DCTスキャンで判明した怖すぎる最期

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画像は「Frontiers」より

■スキャンを待つ南アメリカのミイラはまだ数十ある

 ともあれ古代の殺人事件の現場検証は、最新鋭の3DCTスキャナーが登場したからこそ可能になったことであり、主に「先コロンブス期(1492年以前)」の南米のミイラを研究している研究チームはこの技術に感激している。

 ネルリッヒ氏はまたミイラ化した遺体を研究すると「骨格の研究よりもはるかに高い確率で外傷、特に意図的な外傷を明らかにすることができる」と述べている。彼は「今回と同様の成果が期待できる南アメリカのミイラがまだ数十ある」と、今後もまだまた研究対象が待っていると語る。

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画像は「Frontiers」より

 2人の男性がなぜ暴力によって無残にも殺害されたのか、その理由はわかっていないが、2021年の研究では、先コロンブス期に同地域を生きた男性の遺体の21%から他者による外傷の証拠が見つかっており、暴力が根強くはびこっていた時代であることが窺える。

 この3DCTスキャン技術で調べられるミイラがまだ数十体もあるということで、知られざる文化と風習が発見されることにつながるのか、期待は膨らむばかりだ。


参考:「Ancient Origins」、「Mysterious Universe」、ほか

文=仲田しんじ

場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。
興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
ツイッター @nakata66shinji

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