中国が月面で「新種のエネルギー源」を調査へ 月の植民地化競争が激化か

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画像は「Getty Images」より

 現在、世界各国が月面探査に乗り出しているが、特に独自の調査を進めているのが中国だ。先日、中国国家宇宙局は、「将来の主要なエネルギー源」となる新種の月の鉱物を求め、今後10年間で3度の月面探査を実施するという計画を発表した。

 同計画においては3つの新たな月周回衛星を打ち上げられる予定で、この探査機は、新たに発見されたチェンジサイト(Y)と呼ばれる月の鉱物をスキャンする予定とのこと。

 この発見により、中国は世界で3番目に月の鉱物を発見した国になっている。今回のミッションは、将来的に中国が月でチェンジサイト(Y)を採掘するための道を開くもので、この鉱物を採取し地球上または宇宙でエネルギー源や燃料として使用することが可能になれば、宇宙開発やエネルギー競争で有利に立つことが可能となるという。

 しかしもしそうなれば、貴重な資源をめぐって宇宙を利用する国々が争うことになり、月の植民地化競争が激化する可能性があると懸念する声が上がっている。

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画像は「Getty Images」より

 月を新たな採掘地と考えている国は中国だけではない。アメリカも2025年にArtemisIIIミッションで宇宙飛行士を月に送る予定だ。さらに、ロシアはNASAのゲートウェイ計画への参加を断った後、中国と共同で月の軌道上に宇宙ステーションを建設する計画を発表している。

 今後は競争の舞台が地球から月へと移っていくのかもしれない。

参考:「Daily Star」、ほか

【本記事は「ミステリーニュースステーション・ATLAS(アトラス)」からの提供です】

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文=勝木孝幸(ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

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