魂の重さは21gじゃなかった!? 追試で「200g増加」の異常事態発生

その後、マクドゥーガルは15匹の犬で実験を繰り返したが、体重の減少は見られず、彼の考えでは、「すべての犬が天国に行くわけではない」、ということになった。
マクドゥーガルは、1907年に学術誌『American Medicine』と『The Journal of the American Society for Psychical Research』にその結果を報告し、この奇妙な実験は世間に知られることになった。
マクドゥーガルの研究は、サンプル数が少なく、結果がまちまちであったため、当時でさえ、その方法論や結果には大きな疑問が投げかけられていた。マクドゥーガル氏の名誉のために言っておくと、彼は魂の重さを確認するためにはもっと多くの測定が必要であることを認めている。だが、実験の倫理的な問題から追試は困難だった。
マクドゥーガル以後の仮説・実験
メアリー・ローチの著書『Spook: Science Tackles the Afterlife』によると、類似した実験が行われたのはおよそ1世紀後の2000年頃、オレゴン州のある牧場主が、12頭の羊を使って魂の重さを測る実験を再現しようと試みたという。マクドゥーガルの実験とは反対に、ほとんどの羊は1オンスから7オンス(30グラムから200グラム)体重が増えたという。ただ、ほんの数秒で元の重さに戻ってしまったそうだ。
また、ローチは、米・デューク大学医学部の化学技術者で医師であるゲリー・ナハム博士が、「魂、少なくとも意識は、あるエネルギーに相当する情報と結びついているはずだ」という仮説を立てたことを報告。アインシュタインのエネルギー方程式「E = mc ^2」は、エネルギーが質量に光速の2乗をかけたものに等しいことを規定しているので、このエネルギーは、十分な感度の電磁気計測器で本質的に計量することができるというのだ。
とはいえ、ナハムが実験を行ったという報告は今のところ聞かない。魂の重さを巡る議論はまだまだ決着がつかなそうだ。
参考:「Live Science」、ほか
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