世界の残酷な拷問器具11選！ 犠牲者の苦しみを最大化する拷問法と人権抑圧の歴史

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6. ラック

画像は、「Mental Floss」より

　15世紀、エクセター公は「ラック」という拷問器具をロンドン塔に導入した。そのため、ラックは「エクセター公の娘」とも呼ばれる。犠牲者はテーブルのようなものに横たえられ、手足をロープで縛られた。ロープはローラーに結び付けられていて、ローラーが回転すると犠牲者の手足が反対方向に伸びた。最終的に犠牲者は筋肉の靭帯を引き裂かれ、腕と脚を脱臼させられた。

7. ユダの揺籠

　ユダの揺籠は、スペインの異端審問で使用された最も残酷な拷問器具の1つである。4本脚台にはピラミッド状の木製の突起がある。犠牲者はその上にロープで吊り下げられ、ロープで降ろされたり、疲れ果てて身を下げたりすると、突起が肛門に突き刺さる。地獄のような苦しみを味わった後に重傷を負うことになる。

8. 車裂きの刑

　車裂きの刑は古代ギリシャ・ローマにまでさかのぼり、中世のヨーロッパで人気を取り戻した。犠牲者は大きな車輪に縛り付けられ、丘を転がり落ちた。腕と脚をスポークに縛られた犠牲者は大きなハンマーで殴打されて命を奪われることもあった。14世紀頃に処刑された犠牲者の遺体から、死刑執行人が顔や腹に致命的な打撃を与える前に、他の体の部位を殴打していたことが判明している。

9. さらし台

画像は、「Mental Floss」より

　さらし台は、犠牲者に致命的なけがを負わせるのではなく、公共の場で屈辱を与えるために使用された。犠牲者は何時間も頭と手を木枠に固定され、観衆から嘲笑された。観衆が投げた石や大きな物体が原因で死亡する犠牲者もいた。この拷問器具は中世に使用されたが、1837年に英国で非合法化された。

10. 火あぶり

　火あぶりというと中世ヨーロッパの魔女裁判が有名だが、犠牲者を生きたまま焼き殺す慣習はバビロニアや古代イスラエルにまでさかのぼる。犠牲者は木製の柱に縛り付けられて焼かれた。苦しみを和らげるため、犠牲者は火薬の入った箱が置かれて火がついた瞬間に爆殺されたり、ロープが燃え尽きるとすぐに首の鎖で縊死させられたりすることもあった。

11. ファラリスの雄牛

画像は、「Mental Floss」より

　ファラリスの雄牛は、古代ギリシアで紀元前6世紀、職人のペリラオスが暴君ファラリスのために作成したとされる。青銅の雄牛は中が空洞になっていて、犠牲者を押し入れるためのドアがあった。犠牲者は、雄牛の下で焚かれた火によって、生きたまま熱せられた。雄牛の口には、犠牲者の叫び声を雄牛の鳴き声のように響かせるパイプが取り付けられていたとされる。

参考：「Mental Floss」、ほか

文＝標葉実則

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