“好きな色”でアナタの性格と趣向が丸わかり? 恐ろしいほど的中する「色彩心理学」

 色を用いて人間の心理や行動を分析する「色彩心理学」というものがある。2003年にアメリカで生まれた学問で、主として心の諸要素と色の関係性について研究を行っている。学問として確立されたのは最近のことだが、その歴史は古代にまで遡り、アリストテレスや空海、ゲーテなどさまざまな歴史上の人物たちが土台を築いてきたという。サイエンス系メディア「Big Think」から、日常的にどのような場面で使用されているかを例に、その色を好む人物の特徴を解説していく。

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※ こちらの記事は2020年4月17日の記事を再掲しています。

 色にはそれぞれ特性があり、見た人に与える印象はもちろん、どの色を好むかでその人の特徴を知ることもできる。最近の色彩心理学に基づくそれぞれの色の「個性」について、サイエンス系メディア「Big Think」(4月15日付)からご紹介する。

Color psychology: What does your favorite color say about your personality? (Big Think)

好きな色でアナタの性格と趣向が丸わかり? 恐ろしいほど的中する「色彩心理学」の画像1
画像は「Big Think」より引用

 赤は興奮、情熱、危険、スリル、エネルギーなど、アクティブな行動に関連づけられた色である。通販サイトなどで「今すぐ注文」などのボタンにこの色が用いられていることが多いのは、赤が見る者に強い感情を引き起こし、行動を促すからだ。

 赤が好きな人な特徴としては、大胆で、スリルを求める冒険好き、やや衝動的で威圧的なところがあるといったことが挙げられる。

オレンジ

 オレンジは多くの場合、創造性や幸福、自由、成功、そしてそれら全てを組み合わせるバランスを表している。赤ほど大胆で魅力的ではないが、人目をひくので、ウェブサイト上では見出しや重要な項目にこの色がよく用いられている。

 オレンジを好む人の特徴として、社交的・外交的で遊び心があり、陽気で人々を楽しませたり物事を成し遂げることが好きである。一方で、物事をじっくり育てたり、深い会話を楽しんだりする一面もある。

黄色

 黄色は幸福、積極性を示す。暖かい太陽の光を思い起こさせる色であり、この色を使った商品は、明るく陽気で幸せな印象を与える。通販サイトでは「送料無料」などのお得なお知らせを示すアイコンに使われることが多い。

 黄色が好きな人の性格特性としては、前向きで楽観的、そして陽気といったことが挙げられる。出会う人々に笑顔や幸せを振りまくが、時には周囲の人々を落ち着かせる力も持っている。

好きな色でアナタの性格と趣向が丸わかり? 恐ろしいほど的中する「色彩心理学」の画像2
イメージ画像:「Getty Images」

 青は安定、調和、平和、信頼を表す。耐久性や強度、信頼性を与えるため、多くのメーカー(Dellやヒューレットパッカードなど)やSNS(Facebook、Twitterなど)がロゴに使用する色でもある。

 青が好きな人は、信頼・信用できるという印象を周囲に与え、優しく思いやりのある、和やかで忠実な性格である。また仕事では、生産性を上げたり障害に対応したりするのがうまい。

 世界を動かすもののうち、自然とお金という2つの重要なものがこの色と関連している。緑は成長、生殖能力、健康、富、寛大さを表す一方、嫉妬や妬みといった否定的な意味合いも含んでいる。

 緑を好む人は、実用的で分別があり、人助けやアドバイスが好きである。アウトドアレジャーを楽しみ、人生のバランスを大切にする人でもある。仕事では情報分析、問題解決に適性があり、独創的な方法で外側から物事を考えることができる。

 紫は古来、王や権力と結びつけて考えられることが多く、知恵、特権、精神性と関連している。しかし、傲慢さを示す色でもあるので、時には見る人を苛立たせることもある。ブランドロゴに使われることも多いが、その場合は白や暖かい色と組み合わされることが多い。

 紫が好きな人の特徴は、機知に富み、ユニークなものが好きで、創造性が高いことだ。音楽や踊りを好み、インスピレーションを受けて新しいものを作ることに集中することができる。

ピンク

 ピンクは多くの場合、女性らしさ、遊び心、愛に関連しているが、未熟さとも関連づけられることがある。子供向けのブランドや商品にこの色が多用されるのは、遊び心や楽しさを印象付けるからだ。その一方で、大人向けに使われるときはキュートさやセクシーさを示す二面性を持つ色である。

 ピンクを好む人は遊び心のある楽しい人で、愛と家族をとても大切にする。自分に自信を持っていて、感情を表現することを恐れない一方で、ややナイーブな部分も持つ。

 白は結婚式、医療関係者と結びつけられることが多く、純度、清潔さ、秩序を表す。赤など強い色を抑えて相殺する効果があるので、ロゴなどにも多用される。

 白が好きな人の特徴として、穏やかさ、平和、素朴といったことが挙げられる。きれいで整然としたものが好きで、何事も一から始めること、真っ白なキャンバスを前にすることを好む。

 黒は大胆さ、独自性、謎、陰謀、権力など、様々な文脈でいろいろな意味を持つ。死と喪に関連して不幸、暗闇、悲しみ、痛み、を意味する時もあれば、強さや贅沢を示すこともある。

 黒が好きな人の性格特性は、大胆で時に衝撃的で、リスクを取るタイプである。少し怖がりで深刻に物事を捉えがちであるが、周囲からは尊敬され、信頼できる人物だと思われている。

好きな色でアナタの性格と趣向が丸わかり? 恐ろしいほど的中する「色彩心理学」の画像3
イメージ画像:「Getty Images」

 色にはそれぞれ意味がある。その特性を理解し、効果的に利用することは、人生のさまざまなシーンで役に立つだろう。

参考:「Big Think」ほか

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