見知らぬ人が密かに家に住み着く「フロッギング」被害を告白! 裸の動画、不吉なメモと恐怖の“お医者さんごっこ”の内容とは?
自分の知らぬ間に自宅に見知らぬ男が住んでいた……。まるで都市伝説のような話だが、そんな恐ろしい体験をした夫婦がアメリカにいる。
ハワイ・ホノルルに住むブリタニーさんとジェームズ・キャンベルさん夫妻は、実録番組「Phrogging」に出演し、2019年に体験した身の毛もよだつ出来事について話した。
2人は旅行のため息子たちとともに1週間ほど自宅を留守にしたことがあったのだが、旅行から帰ると、自宅に見知らぬ自転車が置いてあったという。
奇妙に思いつつもジェームズさんが、自宅の玄関を開けようとすると、中からドアが開かないように引っ張られ、ドアの隙間から男が覗き込み、「ここはお前の家ではない」と、冷静な声で言い放ったというのだ。
ジェームズさんは身を守るためにハンマーを手にし、ブリタニーさんが911に電話している間に、なんとか男を家から追い出すことに成功した。侵入者が前庭に出たところで、ジェームズは「彼が私の服を着ていることに気づいた」という。すぐさま警察が到着し、エゼキエル・ザヤスという23歳の男が逮捕された。しかし、夫妻の悪夢は始まったばかりだった。
家の中はめちゃくちゃになっており、鍋やフライパンが山積みに。リビングルームにあったジェームズさんの音楽機材はすべて持ち出されており、寝室も荒れ果てていたそうだ。しかし、彼らをさらに恐怖させたのは古いノートパソコンを発見してからだ。
そのパソコンには不穏な日記とキャンベル家族についての詳細が記録されていた。「雑食トライアル」「ネズミのような人たちのリハビリテーション」という意味不明なタイトルのメモもあったという。
さらにキャンベル家に対する恐ろしい計画が記された「マニフェスト」も発見された。それには「性の再建」や「手の移植」といった奇妙な外科手術の計画が書かれていたという。
「侵入者は私たちにお医者さんごっこをしたかったんです。かわいい子供のやり方ではありませんが。彼は私たちを完璧な人間にする方法を書いていたんです」(ブリタニーさん)
ブリタニーさんは侵入者が全裸のままパソコンで撮影したらしい動画も発見した。裸の男がブリタニーさんの椅子に座っていたという。
気色の悪いメモや動画の存在が明らかになるつれ、夫妻は身の毛もよだつ事実に直面した。侵入者は数カ月前から家に住んでいたのだ。実はここ数カ月、家庭内で奇妙な出来事が起こっており、夜中にパソコンのウェブカメラがオンになったり、ドアが開けっ放しになっていたり、犬がよく吠えるようになったりしていたという。
侵入者は夫妻が旅行に出るずっと前からこの家に滞在していたのだ。このように見知らぬ人が他人の家に忍び込み、数日、数週間、あるいは数カ月にわたって密かに住み続ける「フロッギング(phrogging)」と呼ばれる犯罪行為は欧米でしばしば問題となっている。
この言葉は蛙(frog)があちこち飛び回ることから、他人の家を転々と飛び回る様を指して最近作られた造語だが、こうした犯罪行為は何十年も前からあるという。
他人の住居を不法占拠する「スコッター(squatter)」と呼ばれるものもあるが、フロッグ行為をするフロッガーは居住者に知られぬうちに住み着くという点で異なる。オーナーや賃借人が手や足跡を見たり、侵入者と顔を合わせたり、監視カメラに映ったりして初めて、その存在が明るみになる。
逮捕されたエゼキエル・ザヤスは強盗の罪で起訴された後に、釈放されたが、直後に仏教寺院を破壊した疑いで再び逮捕されたという。2020年、その罪で矯正施設に収容されていたザヤスは、バンス・J・グレイス(62歳)を殺害。殺人罪で起訴されたが「訴訟不適格」と判断され、現在はハワイ州立病院に入院しながら今後の裁判を待っている状態とのことだ。
一歩間違えれば、キャンベルさん家族も命を奪われていたかもしれない。ザヤスの“お医者さんごっこ”が実現しなかったのは不幸中の幸いだ。
参考:「New York Post」ほか
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