快眠の秘訣は就寝〇〇分以内の入眠… 良すぎる寝つきは危険信号? 睡眠学者が警鐘
ベッドに倒れ込んで布団をかぶるとすぐに眠れることを自慢に思っていはしないだろうか。“睡眠科学”の専門家によると、就寝後5分以内に入眠できてしまうのは慢性的な睡眠不足のサインである可能性があるという――。
就寝“即寝落ち”は危険信号!?
YouTubeはもちろん、NetflixやAmazon Prime Videoなど、夜更かしできる環境が整い過ぎている昨今、我々の睡眠時間はますます危うい状況に置かれている。
それでも自分は寝つきがよいので、多少は夜更かししても大丈夫だと高をくくっていないだろうか。しかし“睡眠科学”の専門家によれば、ベッドに入って5分以内に眠りにつける人は睡眠不足である可能性が高いという。
睡眠の専門家であるソフィー・ボストック博士は先日、ポッドキャスト番組「Her Spirit」で現代人の睡眠について話した。
大人は7時間から9時間の睡眠が必要であり、子供は9時間から13時間の睡眠が必要だとNHS(イギリス国民保健サービス)は推奨している。そしてもちろん睡眠不足はご法度で、睡眠時間を確保できなかったときは速やかなリカバリーが必要だ。
ベッドに入って入眠するまで平均で14分といわれているが、番組でボストック博士は次のように述べている。
「ベッドに入ってから5分以内に眠りにつくようになった場合、実際にはもう少し睡眠をとった方が効果がある可能性があります。…(中略)…実際には彼らは少し睡眠不足なのかもしれません」(ボストック博士)
ボストック博士は、満足のいく睡眠の秘訣は20分以内に眠りにつくことであると説明している。
つまりベッドに入ってすぐに眠れてしまうのというのは、睡眠不足で身体が睡眠を欲している状態であり、翌朝にアラームなどで設定した時刻まで熟睡したとしても、実際にはまだ寝足りない状態であるというのだ。
Netflixで次のエピソードを観てしまう理由
自分はすぐに眠れるからといって、連続ドラマをもう1話観てから寝ようなどとは思わずにすぐ就寝すべきなのだろう。
しかし身体が疲れているときほど、賢明な判断がし難くなるということで、就寝時間が過ぎてもドラマをもう1話観てしまう判断を下してしまいやすくなるのだ。
「疲れていると睡眠を先延ばしにしやすいので、疲れていないときに睡眠に関する決定を下すようにしてください。問題は私たちがすでに疲れていて、やめることができないときに起こります。それこそがNetflixで次のエピソードを自動的に再生してしまう理由です」(ボストック博士)
ボストック博士は睡眠パターンを改善する最善の方法は、実際に疲れを感じたときだけベッドに入ることだと勧めている。
「眠くて疲れるまでベッドに入らないでください。まぶたが重くなったり、少しかゆくなったりするのを実際に感じたら、それはあなたの体が寝る準備ができている合図です。私たちはベッドと睡眠の間にポジティブな精神的関係を築きたいと考えています」(ボストック博士)
明日が休みならばともかく、ウィークデーの夜は映像コンテンツをダラダラと視聴することなく早めに就寝することを心がけたいものだ。
参考:「LAD Bible」、「Daily Mail」ほか
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