しっかり寝たければ「目をカッ開いていればよい」と判明! 学者が究極の不眠解消法と目覚め方法を紹介
※ こちらの記事は2017年11月13日の記事を再掲しています。
眠りたいのに、眠れない! 不眠症ほど厄介な現代病もないだろう。2014年に行われたイギリスの調査では、成人10人のうち6人が7時間に満たない睡眠時間だったという。しかも前年と比較すると、50%増だというから、かなり深刻だ――。
■寝ることを諦めた途端に眠くなる
不眠症があらゆる弊害をもたらすことは自明だが、睡眠不足は交通事故、イライラ、倦怠感、こころの病気、心臓病、糖尿病、高血圧、さらには肥満の原因にまでなっている。
この度、そんな悩ましい日々を送る現代人に、逆療法ともいえる画期的な研究結果が報じられた。それは「眠りたいなら、起きていればいい!」だ。
英紙「Daily Mail」(10月23日付)によると、英グラスゴー大学の研究チームが被験者を2つのグループに分け、2週間ほど睡眠行動をモニターしたという。Aグループにはできる限り起きているよう指示し、Bグループには何も指示しなかったところ、Aグループのほうが不安感がなく、いつの間にか寝入ってしまったというのだ。
これは、Bグループの被験者が眠りにつくために“がんばってリラックス”しようとして「自分は今、眠っているかどうか」に神経が集中して、脳活動が活発になってしまうからだという。つまり、寝ることを諦めた途端、眠くなるということだろう。
また、睡眠心理学者のケビン・モーガン教授によると、いわゆる“バタンキュー”というのは、一見健康的に見えて、実は十分な睡眠を取れていない証拠なのだという。ベッドに入ってからウトウトするまで、8分~12分が理想的な睡眠導入時間とされている。もし5分以内でグーグーと高イビキとなるのなら、もっと早い時刻に眠りにつくべきという赤信号だし、12分以上かかるようなら「入眠障害」ということになる。
■睡眠は90分単位で管理
ここで実践的な不眠解消法をご紹介しよう。ずっと起きているというのが行き過ぎた荒療治だと感じられる方は、睡眠サイクルを利用するといいかもしれない。同じ時刻に就眠、起床するというルーティンを騙されたと思って、まずは2週間続けることだ。
人間は良質な睡眠(7~8時間)を取れば、目覚まし時計なしで自然に覚醒する性質を持ち、一晩に約90分の睡眠サイクルを5、6回繰り返す。規則正しい睡眠習慣の人がアラームの鳴る5~10分前に自然に目覚めるのは、睡眠サイクルの終わりで目を覚ますためといわれている。最初は寝不足気味になるかもしれないが、生まれ持った睡眠サイクルの力を信じてみたい。
例えば、朝7時30分に起床したかったら、逆算して前夜の22時30分か深夜零時に就眠すれば、90分の睡眠サイクルを使って、無理なく目が覚める寸法だ。これを応用すれば、旅行に出かけるため、かなり早朝に起きる必要があるときなど、4時半(3睡眠サイクル)寝るほうが、4時間や5時間寝るよりもマシということになる。多少身体はダルいかもしれないが、起床時はスッキリ目が覚めるから、不機嫌を引きずることもないだろう。
仕事で忙しく、睡眠時間を削らなければいけないときにも思い出してもらえば幸いだ。
参考:「Daily Mail」ほか
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2024.10.02 20:00心霊しっかり寝たければ「目をカッ開いていればよい」と判明! 学者が究極の不眠解消法と目覚め方法を紹介のページです。睡眠、心理学、不眠症などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで