「意識は物質に影響を与える」CIA文書で発覚! 赤血球が変質… 念力の正体とは?

「念じればモノが動く」などと主張すれば周囲から危ない人だと思われるのも時間の問題だろう。ヒトの“思い”と物は別物。これが世間の常識であり、世界の在り方に対する人類の基本的な了解事項だ。量子論の登場によりその状況は少しだけ変化したが、いまも「思いがモノを変える」とはほとんど全ての人が考えないだろう。これは人類の身に沁みついた思考の癖のようなもので、それを疑うことさえ多大な努力を要する基礎的な知識となっている。

 しかし、意識が物質に影響を与えることを示す研究はいくつも存在する。以下、過去のトカナで報じたCIA(アメリカ中央情報局)のアーカイブから発掘された興味深い論文を紹介する。

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※ こちらの記事は2020年8月4日の記事を再掲しています。

「意識は物質に影響を与える」CIA文書で発覚! 赤血球が変質… 念力の正体とは?の画像1
画像は「getty images」より

 近代において科学技術発展の思想的基盤となった心身二元論は、今では完全に人々の常識となった。だが、この心身二元論は本当に正しいのだろうか?

 オルタナティブサイト「Collective Evolution」(7月31日付)によると、CIAのオンラインアーカイブに、意識が物質に影響を与えていることを示す強固な証拠となる論文が存在したという。

 同論文は1990年に学術誌「The Journal of the American Society for Psychical Research」(CIA)に掲載されたもので、執筆者は米アイオワ大学で実験心理学の博士号を取得し、「マインドサイエンスファンデーション」や「ソフィア大学(旧・トランスパーソナル心理学研究所)」で研究・教育を行った超心理学者のウィリアム・G・ブラウド博士だ。博士は70~80年代に、生体に対するサイコキネシス(念力)の影響を測る実験を行ったことで有名だが、この論文もその研究の1つのようだ。

「我々は多数の生体サイコキネシス実験を行ってきましたが、選別した参加者もそうでない参加者も、両者が特定の生体システムの活動を精神的に、かつ離れた距離から大きく変化させることができました」(同論文)

 同論文では人間の意識が採取された赤血球に与える影響が調べられている。32人の被験者に対し、1分間の心的なイメージ化と意図だけで、チューブに入った血液中の赤血球を“守る”よう指示し、赤血球の溶血率を比較用の血液と比較したという。血液は塩化ナトリウム濃度が高い高張食塩水に入れられており、浸透圧の影響でそのまま放っておくと赤血球が破壊され溶血してしまう。

 その結果、統計的に有意な数値で“守られた”血液は溶血率が低いことが判明したという。実験で使用された血液は各被験者から採取されたものだったが、守るのが自分の血液である場合に、より高い効果が得られる傾向にあったそうだ。血液の入ったチューブと被験者は別の部屋に分けられており、実験の詳細も伝えられていないため、守っているのが自分の血液だとは分からないようにされていた。

「意識は物質に影響を与える」CIA文書で発覚! 赤血球が変質… 念力の正体とは?の画像2
画像は「getty images」より

 驚愕の結果だが、この論文がCIAのアーカイブから発掘されたというのも驚きだ。米政府機関が超能力や超心理学に本気で関心を示していたことが伺える。

 また、現在でも超心理学の研究は着々と進められている。2016年に学術誌「NeuroQuantology」に発表された、米イーストカロライナ大学の研究者による論文(Semantic Scholar)も、意識が血液にもたらす影響について研究しているのだ。同研究では、あらかじめ不安もしくは静けさの感情と意図を負荷された小瓶入りの湧き水が用意され、それを被験者の前に曝し、それ以前とその後に採取された被験者の血液の変化を二重盲検法で比較した。その結果、指示された意図と血液細胞の変化との間に直接的な相関関係があることが証明されたという。

 さらに、以前トカナでも報じたように、意識や意図の生体への影響を測る実験は米国外でも行われている。2017年に学術誌「Explore」に公開された、国立台湾大学、高雄師範大学、米・純粋知性科学研究所の共同研究では、僧侶の祈りを込めた水を与えた植物の種子は、そうでない種子に比べ、著しく成長が促進されたと報告されているのだ。こうした研究の数々を前にすると、意識が物的世界、特に有機物になんらかの影響を与えている可能性は大きいと言えそうだ。

 ところが、その研究成果は科学メインストリームからは見向きもされないことがほとんどである。だが、量子力学の発展により意識と物質の相互作用が再注目されていることからも超心理学の成果を見直すべき段階に来ているのかもしれない。意識の解明に向けた科学的努力がほとんど成果を挙げられない今、科学界のパラダイムシフトが待ち望まれる。

参考:「CIA」「Semantic Scholar」「Collective Evolution」、ほか

TOCANA編集部

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