未解決事件「マリーナ・チルドレス失踪事件」の謎! 少女が失踪、母親が自白も未解明、15年後の驚愕展開!
子供の行方不明事件が先進国の中でも突出して多いといわれるアメリカでは、2022年に35万件以上の子供の行方不明事件が報告されたという。数時間以内に解決する事件もあるが、多くの子供たちがいまも行方をくらませている。1987年に起こった「マリーナ・チルドレス失踪事件」もその1つだ。母親が殺害を自白したものの、矛盾する証言が多く、解決には至らず、失踪から15年後には驚愕の事件が起こった。
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※ こちらの記事は2023年7月2日の記事を再掲しています。
1987年4月16日、米テネシー州ユニオンシティは、美しく穏やかな天候であった。この日、4歳のマリーナ・チルドレスは、いつものように家の前で遊んでいた――。
女の子が一瞬にして誘拐される
マリーナの母親パム(22歳)は家の中にいた。
午後3時30分、パムは外から車のブレーキ音を聞いたので、確認するために前庭をちらっと見た。するとマリーナの姿は見えず、ケンタッキー州のナンバープレートを付けた赤い車が、速度を上げて走り去った。
パムは急いで外に出たが、娘の姿はなかった。パムは警察に電話をかけ、娘が誘拐された可能性があると伝えた。話を聞いた警察は、これは単純な誘拐事件で、赤い車は目立つので、すぐに見つけられると考えた。
警察から質問され、パムは赤い車の運転手を見ていないこと、その日は早くに娘ともう一人の息子ジェリーと一緒に、地元の店に行ったことを話した。そこでマリーナが赤い車に乗った見知らぬ男と外で話していたことを伝えた。
警察はすぐ、その男を追跡したが、男は事件と何の関係もないことが判明した。警察は手がかりを求めて地域全体を捜索したが、何も発見されず、赤い車も発見されなかった。まるでマリーナは空中に消えたかのようだった。
マリーナの捜索は続けられ、チラシが配布され、有益な情報提供に対して多額の懸賞もかけられた。都市と州全体の調査がすぐに行われ、1000人近くがボランティアで調査を行った。
マリーナのブルーがかったヘーゼル色の目、茶色、ストレートの髪、ピアスの耳を描いたポスターが配布された。パムの父親、マリーナの祖父にあたるラウェイド・ストリックランドは、マリーナを見つけた人物に100万円の報酬を即座に約束した。そして、グレイソン郡ニュースガゼットの記者への手紙で、彼女が誘拐された後、子どもを欲しがっているカップルにマリーナが売られた可能性があると示唆した。
情報が幾つか寄せられ、最も有望だったのは、失踪後6日目にテネシー州メンフィスの美容院で、2人の女性と一緒にいるマリーナを見た、と警察に告げた女性だった。後に当局は、その女の子を見つけ出したが、その女の子はマリーナではなかった。
母親・パムが自白
母親のパムはうつ病に陥り、ストレスと疲労で入院した。マリーナが消えてから2か月後、パムは私立探偵のスタン・キャブネスにマリーナを殺した、という衝撃的な告白をした。パムは誤ってマリーナを殺し、彼女の体を近くのオビオン川に投げ込んだと言ったのだ。
パムによればその日、言うことを聞かないマリーナに激怒して、頭を叩いたところ、マリーナが倒れてテーブルに頭をぶつけ、死んでしまったという。パムはパニックになり死体を隠すために、昔の友人のPL・サマーズという男性に電話した。そしてサマーズが、近くにあるオビオン川の濁った水の中に死体を捨てたと主張した。
この告白は、探偵のキャブネスによって録音された。パムは殺害容疑で逮捕され、遺体の大規模な捜査が開始された。この時点では、これは明白な殺人だったが、そこから事件は奇妙な展開を見せることになる。
警察は、パムの供述から共犯者であるサマーズを追及した。彼はパムのことは知っていると認めたが、何年も彼女に会っておらず、マリーナが行方不明であることさえ知らなかった、と述べた。
サマーズは、マリーナ失踪の日は仕事を終えて家に帰ったこと、そして彼の妻はその事実を証明することができると述べた。彼の妻ルースもパムを知っていたが、サマーズと同じく何年も彼女に会っていなかったと話した。
パムが娘の死体を捨てたと主張するオビオン川は、ダイバーによって徹底的に捜索されたが、死体どころか何の痕跡も見つからなかった。
そして突如、殺人容疑で拘留されていたパムは、自白を取り消したのだ。彼女は、探偵のキャブネスから、彼女が自白しない限り、死刑判決に直面すると脅された、と主張したのだ。
警察は、私立探偵のキャブネスが録音したテープを聞いたが、彼が彼女を脅したという証拠はまったくなかった。キャブネスはまた、パムが彼に殺人の告白をした時、パムは殺害方法とその時の様子を詳細に説明でき、後悔を念を示していたと話した。その後もパムは警察に数々の矛盾した情報を伝え、娘を売り払ったとさえ主張し、供述を何度も変えた。
息子を刺して懲役刑に
パムは後に精神科医によって鑑定され、正気で裁判に耐える能力があると診断された。しかし、唯一の証拠がパムの自白では起訴が困難で、当局は身体的または物理的な証拠が必要であった。
パムは後に自由の身となり、両親と同居するためにケンタッキー州メイフィールドに引っ越した。
パム・ベイリーの奇妙な人生はさらに続いた。ほぼ15年後の2002年、彼女は12歳の息子を墓地で刺した罪で逮捕された。パムは殺人未遂で起訴され、10年の刑を宣告された。
マリーナ失踪事件を覚えていた警察は、彼女の逮捕後、マリーナ事件の捜査を再開した。今も警察は、パムがマリーナに手をかけたことを信じているが、彼女は起訴されず、マリーナは今に至るまでに発見されていない。
この事件にはいろいろと謎が多い。パムの自白は録音までされたのに、パムが起訴されなかったこと、なぜパムは突如、PL・サマーズの名前を出したのか、そしてなぜ15年後に息子を刺し殺そうと思ったのか――などなどだ。
当時、GPSや道路沿いにカメラが設置されていたら、マリーナ失踪当時のパムの行動や、訪問者の有無がもっと詳らかになっていただろう。マリーナ失踪事件は、いまだに多くの人が注目し続けているが、はたして全容が解明される日は来るのだろうか。
参考:「Mysterious Universe」「Couch Detective」「Fandom」ほか
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2024.10.02 20:00心霊未解決事件「マリーナ・チルドレス失踪事件」の謎! 少女が失踪、母親が自白も未解明、15年後の驚愕展開!のページです。失踪、誘拐、殺人未遂、精神鑑定などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで