人々の免疫システムが劇的に低下!コロナ後の世界で見過ごされている危機
新型コロナウイルスが感染症法上“5類”に移行されて半年が経つが、この3年余りの間に世界的に死者の数が顕著に増えている。コロナに直接関係のない死者の増加の背景には、人々の免疫システムの大幅な低下があるという――。
■著しい免疫力の低下による超過死亡数増加
完全に過去のものとなった“コロナ禍”だが、どういうわけなのか死者の数が高止まりしたままである。この“コロナ禍”で我々はすっかり虚弱になってしまったのか。
免疫学者でヘルスケア企業「COBALA」の創設者でディレクターのカーラ・ピーターズ氏によれば、世界的な超過死亡数増加の裏には著しい免疫力の低下があるということだ。
なぜ人々の免疫力が低下しているのか。そこには世界的な食糧不安と栄養状態の悪化、特にビタミンDの不足が指摘されているが、さらに新型コロナウイルスとそのワクチンの影響も無視できないという。
欧州疾病予防管理センターによる新型コロナウイルス感染症ワクチンの有効性に関する中間分析では、mRNAワクチンの注射回数に応じて皮肉にも感染リスクが増加することを示しているという。
新型コロナウイルスワクチンは、重度の新型コロナウイルス感染症に対して免疫力が低下している人々を守ることを目的とし、免疫力が低下している人ほど追加接種が勧められてきたのだが、2022年1月時点からは追加ワクチン接種の頻度や新型コロナウイルス感染後のワクチン接種については意見が分かれるようになってきている。
そして新型コロナウイルスワクチンがどのように免疫系を破壊し、しばしば「ワクチン後天性免疫不全症候群(VAIDS)」と呼ばれる症状を引き起こす可能性についての査読済み論文が、ほぼ2年間にわたって無視されてきたとピーターズ氏は指摘する。
VAIDSに関する懸念は、2021年から2023年のイギリス、アメリカ、オーストラリアにおける超過死亡、障害、生産性の低下に関する傾向分析を含む「ファイナンス・テクノロジーズ」のレポートを裏付けており、10万人あたりの死亡者数は、2020年以前は減少傾向にあったのだが、2020年以降は増加傾向に転じているのだ。
そして新型コロナウイルスワクチン接種後の心筋炎や心膜炎、さらには心臓突然死に関する査読済み研究の発表が増えている。新型コロナウイルスに感染しておらずワクチン接種を受けていない人と比較して、mRNA新型コロナウイルスワクチン接種を受けた人では心筋炎/心膜炎のリスクが高いことが示されているのだ。
■細菌感染による肺炎と腸内環境の劣化
新型コロナウイルス感染症患者の死亡の一因としての肺の細菌重複感染の重要性は、これまで過小評価されてきたことも指摘されている。2023年5月に発表された研究では、回復しない肺炎が新型コロナウイルス感染症患者の主な死因であることが判明したことが報告されている。
細菌感染はウイルス感染そのものによる死亡率を超える可能性さえあり、入院6カ月後の入院患者の60%が複数の臓器、特に脳と肺に異常を示し、不整脈、心臓発作、脳卒中などの心臓関連のリスクが高確率で発生し、剖検分析では特に心臓細胞がカルシウムを調節する方法にさまざまな異常が見つかったという。
長期にわたる新型コロナウイルスの症状は、まだ十分に定義されていないものの、肺炎連鎖球菌感染症に関連している可能性がある。マスクを長期間着用すると低酸素/二酸化炭素に富んだ条件下で通性嫌気性細菌である肺炎連鎖球菌が異常増殖する可能性があるのだ。
最新の年齢層別分析では世界の非高齢者集団におけるワクチン接種前の新型コロナウイルス感染症死亡率(0.03~0.07パーセント)が、これまでに示唆されていたよりもはるかに低いことが判明しており、公衆衛生上の最大の脅威はウイルスではなく、むしろ免疫システムの低下にあるということだ。
そして栄養不足による腸内環境の劣化も免疫システムの弱体化を促しているという。
最近の研究では腸内微生物叢の異常が、冠状動脈性心疾患、高血圧、不整脈、心不全、心臓突然死などのほとんどの心血管疾患の原因であると考えられることが示されている。腸内細菌叢の異常は炎症反応を誘発し、生物活性分子の代謝に影響を及ぼし、全身性炎症や内皮機能不全を引き起こす可能性があり、動脈硬化性プラークの発生を促進し、血栓症や心血管イベントのリスクを高める。
研究によると腸内細菌叢と新型コロナウイルスワクチンとの間には双方向の関係があり、微生物叢のさまざまな成分がワクチンの有効性を高めるか、さもなくば低下させることもあり、イギリスの最近の統計では超過死亡の96.5パーセントが1度でもワクチン接種を受けた者であることが示されているという。
■ビタミンDが欠乏している
免疫力の低下にどのように対処すればよいのか。
適切な栄養補給はもちろんのことだが、特に重要視すべきはビタミンDであるという。
イスラエル、スペイン、ベルギーのデータは、ビタミンDレベルの低下が、新型コロナウイルス感染症による死亡の独立した危険因子であることを示している。ビタミンD欠乏症の患者では、心血管疾患のバイオマーカーが上昇している割合が高かったのだ。
ビタミンDには新型コロナウイルス感染症の状況下で有益である可能性のある免疫調節効果が数多くあり、重要な抗菌効果を発揮するビタミンDのレベルが低いと機能不全を引き起こす可能性があるというコンセンサスがあるにもかかわらず、残念なことにこれまでのところビタミンD欠乏症から世界の人々を守るための措置は何もとられていない。たとえばビタミンD欠乏症は子供を呼吸器感染症にかかりやすくするのである。
ビタミンDサプリメントは、免疫系の低下に対する重要な危険因子を修正するための比較的簡単で適用可能な介入であることが証明される日が近いという。サプリメントの摂取のほうがワクチン接種よりも予防効果が高いとも考えられるということで、ピーターズ氏は国民の健康への費用対効果の高い投資としてビタミンDサプリの提供を推奨している。
コロナ禍を通じて著しく低下してしまった免疫力を取り戻すべく、ビタミンDに留意しつつ適切に栄養を補給し、これからのインフルエンザの季節をサバイバルしたいものである。
参考:「Brownstone Institute」ほか
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