パラレルワールドがこの世界に入り込んでいる証拠!?マンデラ効果、失踪、異世界パスポート、パンデモニウム…

 この世界はすべからく強固な物理法則に守られている思われて来た。ところがそんな世界が揺らぐような出来事が2010年代に起きた。


■マンデラ効果の誕生

 それは、南アフリカのネルソン・マンデラが「拘留中に、獄中で亡くなった」という記憶をもつ女性の出現から始まった。彼女は「少なくとも地球全体では数千人がこの記憶を持っているはず」と主張したが、実際にはマンデラは釈放後、大統領選に出馬し1994〜99年まで大統領を務めた後、2013年に亡くなっている。彼女の記憶は間違っていたのだが、たしかに彼女と同じ記憶をもつ人が多数存在したため、こうした出来事を「マンデラ効果」と呼ぶようになったのだ。

 世間では「偽記憶」などとと称されるが、「存命中の人の死亡記事を見た」といった記憶改竄がどのように行われているのかは解明されていない。

ネルソン・マンデラ。画像は「Wikipedia」より引用

 ネットで有名人の死亡に関するフェイクニュースが度々掲載されたことが原因かもしれないし、掲示板に書かれた死亡疑惑が真実として広まってしまうことが原因かもしれない。また、芸能人をメディアなどで見かけなくなった場合も「死亡したのでは?」と囁かれやすくなることから、死亡したという記憶が刷り込まれやすい。

 ところが、人によっては以前放送されていたアニメの事をハッキリと覚えていて、そのストーリーまで語れるのに、他の人の記憶には残っていない事例がある。

 偽の記憶が生まれる理由はいくつか挙げられるが、質問の仕方によって誤誘導されるという思考実験には一定の説得力がある。前述のマンデラ氏の死亡記事に対して「見たことがあるか」と聞けば、一定数の人々は「ある」と答えるだろう。この時点で、ある回答を得たいが為に誘導尋問しているようなもので、記憶になくても「あったようが気がする」程度の回答は得られる。

 ところが、この世界には「物的証拠が残っている記憶違いも」いくつか報告されているのだ。

画像はUnsplashArtem Beliaikinより

■初めての「おかしな現象」に遭遇

 かつて筆者は豪州に語学留学をしていた。そろそろ学生ビザの期限も近く、留学費用も底を尽きかけていた1998年の夏(南半球では12〜3月)のある日、授業を終えて帰宅途中、公園を歩いていた時にふと気付いた事がある。通学のために毎日歩いていた通路に、公園があるのだが、そこには木など一切生えていなかったはずなのに、かなり前からそこに植わっていたかのような木を見つけてしまったのだ。確かに、それまで木はなかった。それは記憶違いなどではないと思っていたが、そこまで周囲に気を配りながら歩いていたかと問われれば、怪しい部分もある。だが、それでもこんな記憶違いをするなんてありえるのだろうか、と当時は強い違和感を覚えたものだ。しかし、筆者はここである“夢”を思い出した。

 この不思議な体験が起きる半年ほど前の1997年の冬、筆者は睡眠中に奇妙な夢を見た。まるで天国のような巨大な門の前にいて、門番に「この先には何があるのか」と訪ねると、「ここは『パンデモニウム』であり、ここから先は何人たりとも進めない」と言われた。そして、目覚めるとこの言葉が記憶に残っており、すぐに学校のパソコンで日本語で解説してくれているサイトを見つけた。そのサイトの管理人によると、「パンデモニウム」は日本語で「万魔殿」と呼ばれ、その門番は時空を支配する旧神「ヨグ=ソトース」であるという。ヨグ=ソトースは、時空を転々と移動できる異形の存在だが、一度気に入られたり見つかってしまうとパラレルワールド間を弾き飛ばされるという。

 つまり、公園での違和感の正体とは、筆者がヨグ=ソトースに見つかってしまった為にパラレルワールド、もしくは「ちょっとだけ違った世界」に飛ばされたのではないかと思ったわけだ。

 そして、実際に公園の一件の後も、筆者は前の世界の記憶を保ったまま、他の世界に飛ばされることを複数体験した。そのことは、次のような手順でわかる。とある瞬間、前の世界の記憶と擦り合わせると景観が変わってしまっていることに気づく。そしてその事を他の人々に尋ねると、皆一様に「怪訝な表情」を浮かべて、それはずっと前からそうだと説明される。筆者としては納得が行かないのだが、前の世界線に戻れる確証もない為、その世界に馴染むことに決める――。

 そのような体験を何度か経て、筆者は「もしかすると、パラレルワールド間を一方通行で移動しているのではないか」と思うようになった。

Octavian A TudoseによるPixabayからの画像

■別世界からの旅行者と置き土産

 1954年の英字新聞「Japan Times」に掲載されていた短い伝聞だが、1954年7月のある日、羽田空港に1人のビジネスマンが“存在しない国”のパスポートを携えて飛行機から降りてきた。入国管理官が記録を念入りに調べたが、そのパスポートはトレド連邦王国のものであった。彼曰く、トレド王国は約千年前に建国されて長く豊かな歴史を持つ国という。彼はフランス語訛りの流暢な日本語を話したが、トレド王国の公用語はフランス語との事だった。しかも日本語以外にも数ヶ国語に通じ、身なりはきちんとした国際的なビジネスマンの印象だったという。また国際的な企業に勤め、日本と約10年に渡り事業関係にあると言う。すでに3度目の来日だと言い、パスポートには入管のスタンプが押してあった、と言うことは前回は、入国できたと言うことだが、彼の所属する会社名を調べてもそのような会社は存在していなかった。

 さらに驚くべきは、彼はフランスの通貨以外に数カ国のヨーロッパの通貨を携帯していた。また国際免許証も携帯し、偽物にも見えなかった。その為、入国管理官は世界地図を持って来てその男の言うトレド王国がどこかを地図上で指差すように頼んだが、トレドが地図上に乗っていないことに動揺したようだ。最終的に指差した場所はイベリア半島のフランスとスペインの国境近くにあるアンドラ公国だった。アンドラは両国に挟まれたミニ国家で公用語はカタルーニャ語、その他にスペイン語、フランス語、ポルトガル語などが使われている上、建国されたのが西暦988年と、約1000年の歴史があると言う点は彼の言い分に合致するが、その男は、アンドラと言う国を聞いた事が無いと主張。

Rudy and Peter SkitteriansによるPixabayからの画像

 そうこうしているうちに、その旅行者が憤慨し、上司である政府高官と話をさせて欲しいと要求し、自分が悪質ないたずらにあっていると主張、入国後のホテルの予約証明書を持っていたので、確信してみたが、そのホテルは日本に存在しなかった。結局、空港の狭い警備室で8時間も拘束されたのに同情し、入国管理官に付き添われて条件付きでホテルに宿泊するか、留置場に入るか提案したところ、監視付きのホテルで夜を明かすことになったようだ。その間、入国管理官とレストランで食事をとり、守衛付きの部屋で夜通し見張られていたが、翌日、ドアをノックしても返事がないので、ホテルの合鍵を使って中に入った所、もぬけの殻だったという。荷物もなく、窓から逃避した事実もない、まさに蒸発してしまったのだ。翌日から政府関係者が大掛かりな捜査を行なったがついぞ旅行者は見つからず、捜査は打ち切られ、迷宮案件(未解決事案)になった。

 そう言えばフランスとスイスの国境の地下深くにはCERNの、世界最大規模の素粒子物理学の研究施設「CERN」の大型ハドロン加速器が設置されている。ここでの実験は、ミニブラックホールが発生する可能性があると、あのホーキングも警鐘を鳴らしていたが、ひょっとすると、我々の世界はすでに何度もブラックホールに飲み込まれているのではないだろうか。

■航空機が時空を超える事件

 2009年11月1日スペインの航空会社イベルワールドA7-301便のエアバス機が、本来着陸を予定していた空港から8,850kmも離れた別の空港へ着陸した事が確認されたと言う。A7-301便はスペイン・マドリッドを離陸、南米ボリビアのサンタ・クルス・デ・ラ・シエラへ向かい着陸態勢に入っていた所、次の瞬間、どういうわけか、はるか離れたアフリカ北西部沖のテネリフェ島のテネリフェ北空港に着陸していたのだという。乗客乗員は全員無事だったが、パイロットも、空港の管制塔も理解に苦しむ状況だったようだ。様々な検査や調査を行い17時間後に、乗客を乗せ、同機は目的地のサンタ・クルス・デ・ラ・シエラへ再度離陸した。

 この事故には後日談がある。当時、CERNでは最高記録となるエネルギー量の陽子ビームを加速させる実験が行われていた。その時に発生した磁場が、タイムワープの通路を発生させたのではないかと言う疑惑が持ち上げられたのだ。エアバスA7-301便は、たまたまこのタイムワープの通路上に存在したテネリフェ島に瞬間移動させてしまったのではないかということだ。CERNは事故との因果関係について言及しなかったものの、翌日11月2日には陽子加速器の電源を落とし、点検が行われたといわれている。

Laurent ERRERAFlickr, CC 表示-継承 2.0, リンクによる

 筆者の杞憂ならいいのだが、こうした事例はその後も起きていたのかもしれない。2014年3月8日0時41分発マレーシア航空MH370便(B777)は乗員乗客239人を乗せてマレーシアのクアラルンプール国際空港を出発し、中国の北京空港に向かった。ところが、離陸50分後、地上管制との更新が途絶え、南シナ海上空で左旋回して予定コースを大きく外れて南西に向かった。マレーシア空軍のレーダーは離陸後約1時間40分までの奇妙な飛行コースを捕捉していたが、そのまま消息を絶った。マレーシア政府の公表した情報によると、同機は離陸後、7時間30分に渡って飛行していたと言うが、10ヶ国以上が参加して遭難機を捜索したが手がかりは全くつかめなかった。

 実はこの間、機長が乗員乗客239人を人質に、不当に拘留されているアンワル副首相の解放を求めていた訳だが政府側が拒否したため、墜落を決めたとのもっぱらの噂だ。そして翌年2015年7月にMH370の機体の一部がインド洋の西のフランス領レ・ユニオン島で発見され、また2016年3月初めにアフリカ東部モザンビークの海岸に打ち上げられた機体の残骸が不明マレーシア機の一部である可能性が高いと3月24日付けで豪州政府が発表している。この事件については乗客に多数の中国人が含まれ、彼らが仮想通貨に関するコード・エンジニアだったため暗殺されたのではないかという陰謀説も唱えられていた。今の所、公式発表がない為、どの説が真実なのかは今もって判明していない。

Pete LinforthによるPixabayからの画像

■パラレルワールドと残留記憶と偽記憶の関係

 筆者が以前、住んでいた世界と今のこの世界の間でもっとも違う所をあげるとしたら、それは地球の大きさが違うことだろう。義務教育では地球の直径や円周、エベレストの高さなどの地理を習ったものだが、この世界とは微妙に違っている。この世界はやや大きいのだ。エベレストの最高峰の海抜に関しては最近、ネパールと中国が計測を発表して、1m程高くなったと報告されているが、それでも8,849mは、筆者が学校で習った7,880mに比べて1,000m近く高い。私はどうしてしまったんだろうかと悩んでいた時、同じようにエベレストの高さは7,000m級と記憶していた人々が存在している事がわかった。また世界地図上のオーストラリアとニュージーランドの位置に違和感を感じている人々もいる。筆者は前述した通り、1990年代に何度も豪州へ行き、1997年から2003年まで約6年程滞在していたので、その位置が変わっているように見えることはなかった。しかし、もし地球が以前の世界よりやや大きくなっていたとしたら、地図上の大陸と島が離れて見えることは当然と言えば当然だろう。では日本の中においてマンデラ効果や偽記憶、物的証拠のある異世界の住人などの話を列挙してみよう。

・ファンタのゴールデンアップル味(1970年代)説
・東京都の太田区/大田区説
・漢字の部首や作りが違う(勉も「力」が「ム」だった)説
・茨城の読みが「いばらぎ」説
・キットカットのロゴにハイフンがあった説
・「48」都道府県説
・ピカチュウの尻尾の先端の色が黒説
・ミッキーマウスはサスペンダーをはいていた説
・モノポリーおじさんは片眼鏡をかけていた説
・昭和65年発行の1万円硬貨が存在する説

 2017年1月北海道函館のコンビニで買い物を装ってニセ硬貨を使用して商品と釣りの8,500円をだまし取ったとされる事件があり、同様な手口の事件はその後にも2012年に茨城県つくば市内のコンビニで事件が怒っており、詐欺容疑で逮捕された建築作業員の男曰く「使えると思った」などとし、容疑は否認している模様。この一万円硬貨を所管の警察が分析、検査した所、財務省造幣局と遜色ないほどに精巧に作られている、希少な金属が使われているものの、「いたずら目的で作られた偽物」ということで処理されている。この昭和六十五年製の10,000円硬貨にデザインがそっくりな記念コインは、その後の調べで、コスモスという会社が作ったジョーク商品だった事がのちに判明している。表記は昭和七十五年と違うものの、裏面には子供銀行の文字があり、デザインもほぼ同じだった。ここまでには少なくとも、他国で製造された硬貨説、造幣局で作る試作品が市中に出回った説、おもちゃのキーホルダー説、「8分違いのパラレルワールド」から来た説など実しやかに囁かれていたが、蓋を開けてみると、おもちゃだったというオチがついてしまった。ただ一つ疑問が残るのは、この硬貨を使用した事件は日本全国で複数あり、北海道での詐欺事件でも「使えると思った」といういかにも異世界の住人がそれまで普通に使っていた事があるような供述をしている所から、異世界人だったのではないかとされていた。

イメージ画像 Created with DALL·E

■幻のキサラギ駅について

 こういう異世界との行き来は、何も向こうから来るだけではなくて、こちらの世界から向こうへ踏み入れて戻って来た事例もあるので、一概に、パラレルワールド説は否定できない。そしてこちらの世界の住人には読めないような漢字で書かれた駅に降りたとか、寝過ごしている間に、違う世界の車両に乗ってしまい、最終駅で降りて、散歩がてらにいろんな場所を見たが、見覚えもなく、怖くなったので元の電車に戻って来たら、眠くなって来て、目覚めたら、寝過ごしていたという尾ひれ付きだ。ただ向こう側に足を踏み入れた人にとってはただ事ではないだろう。携帯電話で写メをとってSNSに書き込んで見たら、時差はあるものの、圏外なのに、書き込みもできて、メッセージのやり取りはできたという人は実在する。なぜか鉄道に乗っている時に高い確率で発生しているので、筆者は、環状線と太陽フレアと磁気嵐を疑っている。ほぼ同じタイミングで、地球に太陽フレアが直撃して磁気嵐が発生、環状線の中と外に特異な磁場が形成されて、もっとも近くの異世界と繋がってしまったと言う説を推して見たい。SNSや大手掲示板の書き込みなので、虚実入り混じった体験談は話半分で聞き流す事にしているが、夜中に読んでいると結構怖い。

■地球のバイオリズムとタイムトンネル

 1931年に行われた米海軍のステルス実験「フィラデルフィア計画」とその後続実験にあたる「モントーク・プロジェクト」の中で、タイムトンネルやパラレルワールドが発生したという話がある。その超自然的なタイムトンネル内で他の異星人と出くわす探検隊や、ワームホールを使って地球から火星にジャンプする人々もいたそうだ。

 こうした実験が世界に及ぼす影響は大きく、大停電などが発生することもしばしば。さらに太陽の磁気嵐などが重なると、異世界への扉が開く可能性も高まっていくと考えれている。記憶違いだけならまだしも、失踪、パラレルワールドからの来訪者、停電、自然災害の多発など、異世界への扉が開くことでの危険は枚挙にいとまがない。我々も気を付けていかねばならないだろう。

 

※当記事は2021年の記事を再編集して掲載しています。

文=中津川昴

アカシックレコードリーダー・超常現象研究家 TBS「笑撃!ワンフレーズ」「もてもて99」「ヨンパラ」NTV「スクール革命!」CX「笑っていいとも!」「ノンストップ!」「ファミ劇」携帯「時空占」「運命予言」書籍「アセンション」発売中。八ヶ岳UFOコン・龍宮学校実行委/アルカディア電農産業代表/(株)山口敏太郎TC所属
・X@subaru2012

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