プーチン側近、ルワンダ虐殺…陰謀的な“謎の死”を遂げた5人

 突然、謎の死を遂げた政治家や活動家は多い。今回は歴史的な重大事件に何かしらの繋がりがあると見られている人物たちの、謎に包まれた死を紹介しよう。


■メアリー・シャーマン

By https://prepareforchange.net/2019/08/15/the-cancer-epidemic-is-caused-by-a-viruse-that-was-put-in-the-polio-vaccine-and-given-to-98-million-people-also-transmitted-sexually/, Fair use, Link

 1964年、ガン研究者のメアリー・シャーマンがニューオーリンズのアパートで刺殺された。遺体には刺し傷だけでなく火傷の跡もみられたという。メアリーが刺殺された前年の1963年は、アメリカ合衆国第35代大統領ジョン・F・ケネディが暗殺された年。そしてケネディの暗殺者とされるリー・ハーヴェイ・オズワルドは、メアリーの隣人の家に度々訪れていたという。

 作家のエド・ハスラムは「メアリーはフィデル・カストロをガンにするためCIAに雇われた人物だ」と主張。また、「メアリーの研究所はデヴィッド·フェリー(オズワルドの友人)の家にあった」とも発言している。オズワルドを射殺したジャック・ルビーは獄中で「何者かに癌細胞を注射された」と発言しているが、メアリーと何か関係があるのだろうか。


■アニー・マエ・アクアッシュ

By http://buffalopost.net/?tag=nunavut, Fair use, Link

 カナダインディアンの民族運動家、アニー・マエ・アクアッシュは、1976年にアメリカ・サウスダコタ州で遺体で発見された。遺体発見時、アニーはジーンズにスニーカー、薄手のジャケットと軽装であり、彼女がFBIの密告者であるという噂を真にうけた男性活動家が強姦した末に殺害したと見られている。

 彼女は生前、アメリカン・インディアン運動(AIM)のリーダー、デニス・バングスに「私はいずれ殺されるでしょう。長生きできないと思いますが、それを受け入れました。何もしないで年をとるよりも、インディアンの同胞のために何かして、若くして死んだ方がいい。FBIが私を殺すか、連邦政府が広めた噂を信じた誰かが私の命を消すか、そんなことは重要じゃない。私を殺すのは常にFBIだけなのです」と打ち明けていたという。

■ミハイル・レーシン

レーシン(左) 画像は「Wikipedia」より

 2015年11月、アメリカ・ワシントンのホテルで、ロシア大統領ウラジーミル・プーチンの側近だったミハイル・レーシンが遺体で発見された。公表された死因は心臓発作だ。

 しかし今年3月、ワシントンの検視当局がミハイルの死因は心臓発作ではなく「鈍器による打撃を頭部に受けた外傷だった」と発表。また、頭部以外にも首や胴、手足にも傷が見られたという。ミハイルは1999年~2004年までプーチン政権で情報通信相を務めた人物。殺害されたとしか考えられない死因だが、ワシントンの検視当局は「死亡の経緯はまだ不明」だとしている。

■ジュベナール・ハビャリマナ

By DF-SC-83-02204.jpg: Templetonderivative work: César (talk) – DF-SC-83-02204.jpg, Public Domain, Link

 中部アフリカに位置するルワンダの第3代大統領ジュベナール・ハビャリマナ。ジュベナールは、ルワンダと同国に面したブルンジに住む“3つの民族”の中で、最も大きい集団である“フツ族”出身の大統領。1994年4月6日、ジュベナールは、ブルンジのフツ系の大統領シプリアン・ンタリャミラとルワンダの首都キガリを目指す飛行機に乗っていたところ、何者かによって撃墜され死亡した。

 犯人は未だにわかっていないのだが、当時反体制派で、“3つの民族”の集団のひとつ“ツチ族”が支配する“ルワンダ愛国戦線”(RPF)か、体制派のフツ族の中で、RPFとの交渉に反対していた過激派のどちらかが犯人だとする説が強い。

 この暗殺事件をキッカケに、フツ過激派によって起こされたジェノサイド「ルワンダ虐殺」が起き、多くのツチとフツ穏健派が殺害された。その数は正確にはわかっていないものの50万~100万人(当時のルワンダ人口の10~20%)といわれている。

■フランソワ・ド・グロスーヴル

By HastingOwn work, CC BY-SA 3.0, Link

 前述のジュベナールは、暗殺される2日前の4月4日、ザイール(現:コンゴ)に飛び、同国のモブツ大統領と会談し、6日にタンザニアのダルエスサラームに日帰りの予定で、タンザニア大統領主催の近隣国首脳会談に出席。そして同日の夕方に帰路の飛行機が攻撃に遭い死亡している。この翌日の4月7日に自殺した人物が、フランソワ・ド・グロスーヴルだ。

 後に「ルワンダ虐殺」後の暫定政権で首相になったジャン・カンバンダは、モブツ大統領から「4月6日はダルエスサラームに行くな」といった警告を受けていたことを明かした。モブツ大統領によると、この警告と飛行機撃墜事件、フランソワの自殺には関連があるという。

 2008年、ルワンダ政府から「ルワンダ虐殺」にフランスが積極的に加担したとする500ページに及ぶ報告書が発表された。その報告書では、フランス政府がジェノサイドへの準備が進んでいることを事前に察知し、計画に加担して虐殺を推進したと主張している。

 また、虐殺に関わった人物として、当時の首相や外相だけでなく、大統領のフランソワ・ミッテランら13人の政治家と20人の軍幹部の名前を挙げた。そして、このフランソワ・ド・グロスーヴルは、フランソワ・ミッテラン大統領の側近なのである。

(文=山下史郎)

 

※当記事は2016年の記事を再編集して掲載しています。

関連キーワード:,
TOCANA編集部

TOCANA/トカナ|UFO、UMA、心霊、予言など好奇心を刺激するオカルトニュースメディア
Twitter: @DailyTocana
Instagram: tocanagram
Facebook: tocana.web
YouTube: TOCANAチャンネル

※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。

人気連載

『夢で視た未来』夏休みに変貌した少女【うえまつそうの連載:島流し奇譚】

『夢で視た未来』夏休みに変貌した少女【うえまつそうの連載:島流し奇譚】

現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...

2024.08.21 20:00心霊

プーチン側近、ルワンダ虐殺…陰謀的な“謎の死”を遂げた5人のページです。などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで

人気記事ランキング11:35更新