黒塗りの呪いの鏡「ダークミラー」が怖すぎる! 博物館で封印、覗いた者が次々と…

イメージ画像 Created with DALL·E

 覗き込んだ者を恐怖に陥れる“ダークミラー”が実在するという。超常現象調査の専門家までをも怖気づかせるその鏡は今は厳重に封印されている――。

■博物館に寄贈された“ダークミラー”

 古来から多くの文化で鏡にまつわるミステリアスな言い伝えがあり、その中にはオカルト的な伝承も少なくない。そして現実にこの世に存在する不気味で危険な鏡があるという。それは“ダークミラー”だ。

 現在、このダークミラーは米ケンタッキー州コビントンに拠点を置くパラノーマル巡回博物館「The Traveling Museum of the Paranormal and the Occult」で厳重に封印されたうえで保管されているということだが、もちろんそうなる前には紆余曲折のストーリーがあった。ダークミラーはどのような経緯で発見され、その恐怖のパワーが実証されたのか。

 ダークミラーを所蔵する同博物館のオーナーであるグレッグ・ニューカーク氏によれば、このダークミラーは「サラ」と名乗る女性から寄贈されたものであるという。

 このダークミラーはサラさんの母親が超能力者たちの集まるコンベンションで購入してきたものであるという。“ミラー”とはいうものの、その表面は艶のない黒色だ。

画像は「YouTube」より

 サラさんの母はこのダークミラーを“邪悪なもの”であるとして、サラさんにはひと目も見せることなく入念に包み込みクローゼットの奥にしまい込んでしまったという。ダークミラーを覗き込んだ母親にいったい何があったのか?

 そこでサラさんは超常現象の専門家でもあるニューカーク氏にこのダークミラーを寄贈することに決めたのだという。

 ニューカーク氏はサラさんの申し出を快諾し、このダークミラーを博物館のコレクションに加えた。しかし話を聞いたニューカーク氏は自分では絶対にこのダークミラーの鏡面を見ないと心に決めたということだ。

 博物館でこのダークミラーを展示してみることにしたのだが、鏡面には覆いをかけ、来館客に向けてこのダークミラーがどんないわれのある鏡であり、興味を持った際には“自己責任”で覆いをめくって覗くようにと警告文を掲示したのだ。

■ダークミラーを見た者たちの数々の恐怖体験

 まったく何も見なかった人も一定数いたのだが、決して少なくない数の来館客が恐怖を味わったことを報告している。人間のねじれた姿、不気味な黒い塊、あるいは悪魔のような姿を見た者もいれば、自分自身の変形した姿、例えば萎縮した姿や歪んだ姿、または自分の死体を見たという人もいた。またパニックを引き起こすほど恐ろしい光景を見たという報告もあれば、毒グモに囲まれた自分を見てひどく動揺したという者もいた。

 視覚面ばかりでなく、頭痛、めまいを感じたいう者もいれば、口が血の味で満たされると報告した女性や、電気ショックで刺激されたと訴える者もいた。

 またペットなどの動物はこのダークミラーに近づかないことも報告されており、確かにニューカーク氏の飼いネコも近づくことはなく、遠くから不思議そうな目つきで眺めることならあったという。

 そこでニューカーク氏は何度かビデオカメラで夜通しダークミラーを動画撮影してみたのだが、不思議なことに毎回、朝に回収したメモリーカードのデータが消去されてしまうのだという。

 その後も館内での“恐怖体験”は続き、その恐怖の度合いもさらに増していった。

 超常現象調査の専門家たちもやって来たのだが、実際に“恐怖体験”をして初めてこの鏡の持つダークなパワーを信じるようになったという。

 今後さらに激しい恐怖を体験させてしまいかねないと考えたニューカーク氏はダークミラーの展示を中止することにした。またこのダークミラーの影響で、館内で展示・収蔵しているいわくつきの品々の“呪い”が増幅してしまうのではないかと危惧し、このダークミラーを厳重に梱包し十字架のロザリオを巻きつけて“封印”したということだ。

EmilyNumenによるPixabayからの画像

■周囲の邪悪さを映し出す鏡なのか

 最終的に数百人もの来館客がダークミラーによって“恐怖体験”をすることになった今回の展示を通じてニューカーク氏は、ダークミラーそれ自体がおぞましい物体なのではなく、周囲にあるおぞましい存在を映し出す“鏡”なのではないかと考えるに至った。

 サラさんの母親がこのダークミラーを“邪悪なもの”であると結論づけるのに数週間を要したということだが、まさに邪悪で呪われた物品で満たされたこの博物館では、展示された3カ月の間、ダークミラーが提供した“恐怖体験”は最初からよりどりみどりであった。したがって周囲の霊的な環境がダークミラーに相互作用的に影響を与えていると考えられるということだ。

 これをしてニューカーク氏はダークミラーが一種の“バッテリー”であると形容している。周囲の霊的なエネルギーを“充電”して覗き見る者に“放電”しているというのだ。この博物館よりももっと霊的な場所にダークミラーを持っていけばさらに強烈な“恐怖体験”が尽きることなく繰り広げられるのである。

 今は厳重に封印され保管されているダークミラーだが、今後再び一般に公開される日はやって来るのだろうか。今回のニューカーク氏の話が本当なのかどうかは、ダークミラーを自分の目で覗き込んで判断するしかなさそうだ。

関連動画

参考:「Mysterious Universe」、ほか

 

※当記事は2019年の記事を再編集して掲載しています。

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