“幽霊宇宙飛行士”のSOS音声が怖すぎる!「暑い…暑い… 私と話して…」闇に葬られた絶望の叫び
宇宙開発の歴史に名を残す、人類初となる宇宙飛行に成功した人物こそ旧ソビエト連邦の宇宙飛行士ユーリイ・ガガーリンである。1961年4月12日、ガガーリンを乗せたボストーク1号は地球周回軌道に入り、約2時間かけて大気圏外を1周した後、地球へと帰還した。
有人宇宙飛行の成功は人々に夢と希望を与えた一方、冷戦下のアメリカとソ連の間で緊張が高まるきっかけとなった。このときから両国の「宇宙開発競争」が始まった。ガガーリンが宇宙に飛び立った日から1カ月後の5月5日、アメリカ初の有人宇宙飛行計画「マーキュリー計画」が成功。アメリカ人宇宙飛行士のアラン・シェパードを乗せたマーキュリー・レッドストーン3号が宇宙へと発射され、約15分間の弾道飛行の後、地球へ無事に帰還した。同年8月6日には、ソ連によって打ち上げられたボストーク2号が、ゲルマン・チトフを乗せて地球の周りを17周した。
そして女性初の宇宙飛行を達成したのは、ソ連が打ち上げたボストーク6号に搭乗していたワレンチナ・テレシコワとされる。しかし、ソ連はテレシコワの前に別の女性を乗せた有人宇宙飛行計画を実行したという説がある。この女性は1961年5月16日に宇宙へ飛び立ち、同月23日に地球に戻る予定だったが、地球の大気圏に再突入するのに失敗した。そのため、ソ連は計画自体を無かったことにしたというのだ。
この女性宇宙飛行士が大気圏に再突入するとき、最期に発した言葉とされる音声が流出している。そこには、彼女が次のような鬼気迫る叫び声が収められている。
「聞いて…… 聞いて! 応答せよ! 応答せよ。応答せよ。私と話して! 私と話して! 暑い。暑い! 何? 45。何? 45、50。そうよ。そうよ。 息をしているの。息をしているの。空気。空気。暑い、この状況は危なくないの? 大丈夫…… そう…… この状況はどうなの? 何? 私と話して! どうやって送信すればいいの? そうよ。何? 今から送信が始まるわ。41。こっちよ。そうよ。暑い。暑い。大丈夫……暑い。暑い」
音声の終盤では、さらに感情的になった女性の声が「炎が見えるわ。炎が見えるわ! 暑い。暑い。32。32。41。墜落するの? そう。そう。暑い。暑い! 再突入するわ」と叫んでいるのが聞こえる。ここで音声が途切れて何も聞こえなくなった。一説によると、ひどく損傷した宇宙船は3日後に地球上で発見されたが、搭乗していた宇宙飛行士の姿はどこにもなかったという。
音声は、イタリアのアマチュア無線家で、「ユディカ・コルディーリア兄弟」として有名なアキレとジョバンニ・バティスタによって傍受されたもので、1963年11月に公開された。兄弟はまた、他の数人のロシアの宇宙飛行士が地球に生還できなかったと主張し、多くの同様の記録を公表した。しかし、これらの記録の信憑性に関しては疑問が残るとされる。
過去にトカナでも紹介した通り、ソ連時代の宇宙開発は不透明な部分が多く、宇宙に飛び立ったものの生還できなかった宇宙飛行士たちの公的な記録がいくつも抹消されてきたといわれている。いわゆる「幽霊宇宙飛行士」の噂である。
1961年5月16日の女性宇宙飛行士の他にも、同年9月30日にはカザフスタン共和国のバイコヌール基地と交信する有人宇宙船の肉声がキャッチされ、10月14日にもイタリア・トリノにあるステーションが男女の会話をキャッチした。これらが正しいとすれば、幽霊宇宙飛行士の数は2桁に達する。しかし、ロシア政府は現在に至るまで、幽霊宇宙飛行士の存在を裏付ける情報を何も発表していない。
宇宙開発は人類の長年の夢だが、その背後では各国の思惑が渦巻いている。宇宙の軍事利用が脅威となりつつある時代である。真偽不明の噂もまことしやかに囁かれ、時には陰謀論として流布し、人々の不安を煽ってきた。人類が宇宙から恩恵を受けるのか、それとも宇宙戦争を勃発させるのかは、今後の宇宙開発の課題となるかもしれない。
参考:「The Daily Star」、ほか
※当記事は2022年の記事を再編集して掲載しています。
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2024.10.02 20:00心霊“幽霊宇宙飛行士”のSOS音声が怖すぎる!「暑い…暑い… 私と話して…」闇に葬られた絶望の叫びのページです。ソ連、宇宙開発、ガガーリン、幽霊宇宙飛行士などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで