世界で“最もばかげた”6つの訴訟事例!巨乳でむち打ち、火が怖い消防士…
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法廷は正義を求める場であり、不当な扱いを受けたときには、公正な判断を下す唯一の手段となることもある。しかし、中には思わず苦笑してしまうような訴訟も存在するようだ。
今回は、これまでに提起された“ばかげた訴訟”のうち特に珍妙な6つのケースを紹介しよう。
1. 映画デートの損害賠償請求
2017年、米テキサス州のブランドン・ヴェズマー氏は、彼女のクリスタル・クルーズ氏とともに映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス(原題:Guardians of the Galaxy Vol. 2)』を鑑賞していた。しかし、クルーズ氏が映画の途中でスマートフォンを使い続けたため、ヴェズマー氏は彼女に「外でやってほしい」と要求。すると彼女は劇場を出たまま戻ってこなかった。
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ヴェズマー氏はその後、映画のチケット代17.31ドルを返済するようクルーズ氏を訴えた。しかし、裁判費用がチケット代を大幅に上回ることは明白だった。結局、クルーズ氏が17ドルを手渡したことで訴訟は取り下げられた。もちろん、2人に二度目のデートはなかった。
2. 飛行機の目的地を間違えた乗客
2014年、米メリーランド州のエドワード・ギャムソン博士は、ポルトガルのリスボンでの会議に出席する予定だった。彼は会議の前にスペイン南部に位置する歴史的な都市グラナダを訪れる計画を立てていた。
しかし、飛行機に搭乗した後、機内のモニターに表示された目的地がカリブ海に浮かぶグレナダ島であることに気づいた。グラナダ(Granada)はスペインの有名な観光地で、アルハンブラ宮殿などがあることで知られる。一方、グレナダ(Grenada)は西インド諸島の小さな島国で、リゾート地として人気があるが、両者の名称が似ているため混同しやすい。この勘違いが原因で、ギャムソン博士は全く意図しない目的地へ向かうことになった。
これは単なる予約ミスだったが、ギャムソン博士は「(自分の気分が)休暇モードだった」との理由で英国航空を相手取り、34,000ドルの損害賠償を請求した。もちろん裁判所はこの訴えを棄却した。
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3. ストリップクラブで鞭打ち症?
1998年、米フロリダ州のポール・シムコニス氏は、独身最後の夜をストリップクラブ「ダイヤモンド・ドールズ」で楽しんでいた。しかし、ダンサーの推定Jカップ以上の巨大な胸が彼の頭に落ちたことで鞭打ち症になったと主張し、1万5000ドルの損害賠償を求めて訴訟を起こした。
この訴訟は却下されたが、彼とクラブはテレビの裁判リアリティ番組『ピープルズ・コート』で改めて対決。しかし、結果は変わらず彼の訴えは退けられた。
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4. 火が怖い消防士
消防士である以上、火に立ち向かうことは職務の一部である。しかし、米テキサス州ヒューストンの消防士シェイン・プロラー氏は、極度の火恐怖症により業務を遂行できなかった。
ヒューストン消防局は彼を訓練アカデミーへ異動させ、職を維持させたが、プロラー氏は「自分の適職は消火活動にある」と主張し、アメリカ障害者法(ADA)に基づき差別を訴えて訴訟を起こした。
一審では36万2000ドルの賠償金を得たが、控訴審を経てテキサス州最高裁が「彼は単に消火活動に適していないだけであり、障害とは言えない」と判断し、最終的に訴えは棄却された。
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5. 天気予報が外れて訴訟
2015年、イスラエル・ハイファの女性が、天気予報を信じて軽装で外出した。しかし、突如として雷雨に見舞われ、彼女は風邪をひいてしまった。
彼女はイスラエルのテレビ局「チャンネル2」に対し、誤った天気予報の責任を問う訴訟を提起し、1000ドルの損害賠償と公式謝罪を要求した。
裁判所がこの訴えを却下するかと思いきや、テレビ局は和解を選択し、謝罪と1000ドルの支払いを行った。これは、もし裁判で敗訴すれば、イスラエル国内の天気予報士が常に正確でなければならないという前例が生まれることを避けるためだった。
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6. サルが撮影した写真の著作権
2011年、英国の写真家デビッド・ジョン・スレーター氏はインドネシアで撮影ツアーを行っていた。その際、カメラを奪ったクロザルがセルフィーを撮影。スレーター氏はこれを写真集に掲載した。
しかし、2015年、動物愛護団体PETAが「写真の著作権はサルにある」として訴訟を起こした。PETAは「サルこそが撮影者であり、著作権を持つべき」と主張したが、裁判所は「動物には著作権はない」として訴えを棄却した。
最終的にスレーター氏はPETAと和解し、写真集の収益の25%をインドネシアのクロザル保護のために寄付することを約束した。
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法廷は本来、正義を求めるための場所だが、ときには驚くような理由で訴訟が提起されることもある。今回紹介した6つのケースは、その中でも特に突拍子もないものだ。これらの訴訟は、法廷記録に残るだけでなく、関係者の“黒歴史”としても未来永劫語り継がれるのかもしれない。
参考:Oddee、ほか
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