トランプはロシアの操り人形か? 世界を揺るがす「ディープステート陰謀論」背後の黒幕に迫る!

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 非常識な相互関税をはじめ「ガザのリゾート化構想」など奇想天外な政策・外交で世界中で混乱を巻き起こしている米トランプ大統領。

 そんなトランプ大統領について、かねてより「トランプは悪魔を崇拝し幼児の血を飲み、世界を裏から支配する組織ディープステートと戦っている」という陰謀論が流布している。特にアメリカではQアノンをはじめ、プラウド・ボーイズ、オースキーパーズなどの極右組織がトランプ大統領を崇拝し、米国の世論調査によると米国人の17%が「トランプが救世主」だという陰謀論を信じ、41%もの米国人が「世界を裏から支配する闇の組織が存在する」と信じているという。

 トランプ氏自身も大統領選で「ディープステートを解体する」という公約を掲げたが、この陰謀論の元を辿ると、現在の国際秩序を破壊しかねない、ある国の工作が疑われているのだ。

 ロシアには相互関税をかけなかった親露派のトランプ大統領は、大統領選挙でも「ロシアの支援を受けていた」と米情報機関からの報告されている。

 また、第一次トランプ政権時でもトランプとプーチンは幾度も非公開の米露会談を行ってきたが、その議事録は米国内で一切公表されていない。

 更に、元KGBでカザフスタン国家安全保障委員会(NSC)の元議長、アルヌール・ムエサフ氏のSNSによると、トランプは1987年(不動産王時代だった頃)にKGBに工作員として採用され、「クラスノフ」というコードネームを与えられたのだという。真偽は不明だが、トランプがロシアの工作員ではないかという疑惑は米議会でも追及されている。

 プーチンは幾度か「ディープステートと闘う」とディープステート陰謀論を利用しウクライナ侵攻をも正当化する発言を繰り返してきた。トランプとプーチンは主張も類似していて、秘密裏に連携しあっているのではないだろうか。

 ロシアには民間軍事会社「ワグネル」のトップ、エフゲニー・プリゴジン氏が創設したIRAなどの組織による「トロール」と呼ばれるロシアのプロパガンダをSNS上で大量に拡散させる諜報戦略が存在する。

 複数の報道によると、IRAは2014年から米大統領選に関して諜報工作を開始したという。

 米国の検察調査報告書によるとIRAによるフェイスブックへの投稿は総計1億2600万人もの米国民に読まれたと推定されている。

 そして、現在、トランプは自身を批判する大手メディアをホワイトハウスの記者会見から外し、最前列の席はインフルエンサー用に確保されていて、ロシアによるプロパガンダ工作は広がるばかりだ。

 これは米国の問題のみならず、ロシアが工作する「トランプ現象」は世界各地に拡大しつつある。去年のルーマニアの大統領選では、ロシアのプロパガンダを拡散するインフルエンサー、ジョルジェスク氏が首位に立ち決戦投票に進んだが、ロシア関与の疑惑から選挙結果が無効となり5月にやり直しとなった。

 そして、実は我が国日本でもメディアが報じない「情報工作」が複数の大物政治家たちを巻き込みながら、水面下で進行しつつあるのだ。

 そんな中、5月11日に開催されるシンポジウム「陰謀論の正体」では陰謀論を徹底研究してきた専門家たちが陰謀論の正体解明に挑む。

 出演者の一人である、財務省デモなどを主催してきた市民運動活動家・塚口洋祐氏によると、市民運動でも「情報工作」が行われているという。

「様々な市民運動に関わって来ましたが、あまりにも荒唐無稽な陰謀論を信じてる人が多いことが気になり、誰がそうした陰謀論を拡散してるのか調べるようになりました。

 そこで辿り着いたのが国家ぐるみの情報工作に陰謀論が利用されているという現実です。この問題はインターネット社会の情報リテラシーという観点からも重要であり、そして新たな形の戦争(プロパガンダによる情報戦)でもあります」

 TOCANAでも過去に取材した出演者の天野統康氏( 政治経済思想研究家)は「情報の発信元」に警笛を鳴らす。

「その情報がどのような意図で発信されているのか、という背景を考えながら情報に接していくことが必要です。陰謀論といわれるジャンルでも様々な意図を持った組織や個人が情報を発信しています。その背景を考えながら世の様々な陰謀説に接していく必要性を語ろうと思います」

陰謀論の正体

DS陰謀論は外国の洗脳工作だった?
トランプ現象が世界各地に蔓延する今「陰謀論」を徹底研究した専門家たちが明かす真実とは?

【日時】
2025年5月11日日曜16〜18時

【場所】
四谷8A
東京都新宿区四谷3-9第一光明堂ビル8F
https://time-sharing.jp/detail/10272

【出演者】
●塚口洋祐
新生民権党代表、2023年川崎市議会選挙立候補。各種市民運動を主催しながら、SNSの陰謀論や情報工作について研究。

●天野統康
政治経済思想研究家。著書「フリーメイソン最上層部により隠されてきた民主主義の真の原理」「世界を騙し続けた詐欺経済学原論」など。

司会深月ユリア
ジャーナリスト、女優

【主催】
「陰謀論の正体」実行委員会、深月事務所

【会費】
2000円

【ご予約・お問い合わせ】
深月事務所
[email protected]

【会場までの行き方】
東京メトロ丸の内線 四谷三丁目駅 「1番出口」 より徒歩1分
①1番出口から地上に出ます。(四谷三丁目駅の1番線ホーム側に出口があります)
②出口を出たら、右手に半周し道なりに進むと、
 左手の1階に「サンドラッグ」、2階に「サイゼリヤ」が入ったビルがあり、そちらの8階が当施設です。
③エレベーターで8階へお上がりください。(エレベーター入口は、サンドラッグとサイゼリヤ入口の間です)

文=深月ユリア

慶應義塾大学法学部政治学科卒業。ジャーナリストとして旧統一教会、自民党裏金問題、兵庫県知事選などに関するスクープを出す。日本で核シェルターを普及しようという「命を守るシェルター協会」代表(顧問は石破茂首相)。女優、ベリーダンサーとしても活動しながら、動物愛護活動も行う。

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