エリア51近くで“謎の大火災”!「UFO墜落の証拠隠しか」「エイリアンの仕業だ」隠蔽工作の始まりか、ただの山火事か

アメリカ、ネバダ州の砂漠に存在する陰謀論渦巻く米軍基地「エリア51」。その近くで大規模な火災が発生し、空に立ち上る巨大な煙の柱がUFO愛好家や陰謀論者たちをパニックに陥れている。
この不気味な光景を捉えたのは、厳重に警備されたグルーム・レイク施設のすぐ外、民間の土地に設置されたライブストリームカメラだ。映像には、謎に包まれた基地の奥深くから黒煙がもうもうと上がる様子が映し出されており、ネット上で瞬く間に拡散された。
火災の正体は落雷による山火事
公式発表によると、この火災は「ゴシック・ファイア」と呼ばれるもので、原因は落雷による自然発生的な山火事であると確認されている。7月4日に発生して以来、火は燃え広がり、当初の8000エーカー(約32平方キロメートル)から、7月17日までに36万6000エーカー(約1481平方キロメートル)にまで広がったと報告されている。
火災の中心はエリア51の敷地から約15マイル(約24km)離れているものの、現在、火の手がかつて地上核実験が行われた「ネバダ核実験場」(現:ネバダ国家安全保障施設)あった一帯にまで及んでいる点が懸念されている。この一帯には、冷戦時代の核実験による放射性廃棄物や汚染が今も残っているからだ。
火災は国防総省の管轄下にあり、高温と乾燥した気候、そして燃料となる松やジュニパーといった木々が豊富なため、延焼が続いている。現時点で避難命令は出ておらず、建物への被害も報告されていないが、完全な鎮火の見通しは立っていない。
ネットを駆け巡る「隠蔽工作」説
しかし、公式発表があっても人々の憶測は止まらない。これがエリア51の面白いところだ。ネット上では、この火災をめぐって様々な陰謀論が渦巻いている。
「墜落した新型実験機の残骸を隠蔽するために、わざと火事を起こしたのではないか」「いや、エイリアンの仕業に違いない」といった声が飛び交う。あるUFO観測グループはX(旧Twitter)に「エイリアン以外は考えられない」と投稿し、議論を煽っている。
中には、「最近、とある下院議員がエリア51への立ち入りを要求したから、慌てて証拠を燃やしているんだ」という、より具体的な説を唱える者もいる。2019年にSNSで数十万人がエリア51への突入を呼びかけたジョークイベントを思い出し、「ついに誰か突入したのか?」と冗談めかすコメントも見られた。

なぜ人々はエリア51に魅了されるのか
そもそもエリア51とは、ラスベガスの北西約130kmに位置するアメリカ空軍の極秘施設だ。公式名称は「グルーム・レイク」で、「地球外生命体ハイウェイ」という愛称で知られるネバダ州道375号線の近くに存在する。
この基地が世界的に有名になったのは1989年。ロバート・ラザーと名乗る人物がテレビ番組で「自分はエリア51の関連施設『S-4』で、異星から来た宇宙船の技術を研究していた」と衝撃的な告白をしたことがきっかけだった。
もちろん、アメリカ政府も軍もこの主張を完全に否定している。しかし、この一件以来、エリア51はUFO、宇宙人、そして極秘の航空機開発計画の代名詞となり、数十年にわたって陰謀論の中心であり続けてきた。
今回の火災が、再び世界中の人々の想像力を掻き立てているのも、ある意味当然のことなのかもしれない。
参考:Daily Mail Online、ほか
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2024.10.02 20:00心霊エリア51近くで“謎の大火災”!「UFO墜落の証拠隠しか」「エイリアンの仕業だ」隠蔽工作の始まりか、ただの山火事かのページです。エリア51、陰謀論、山火事などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで