世界の「禁断の島」8選! ― 地図から消えた島、謎の失踪… 歴史の闇に葬られた驚愕の物語

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 歴史を通じて、人里離れた島々は、人類の最も奇妙なドラマの舞台となってきた。絶望的な漂流者から自ら孤独を選んだ者まで、これらの孤島は、生存、悲劇、そして謎に満ちた驚くべき物語を目撃してきたのである。

『ロビンソン・クルーソー』のようなフィクションは我々の想像力をかき立てるが、現実に存在する「見捨てられた島々」の物語は、時にそれ以上に魅力的で、そして遥かに不気味な真実を我々に突きつける。

1. 悪魔の島 ― 古地図にのみ存在する、愛と裏切りの幽霊島

 かつて古い地図にだけ、カナダのニューファンドランド沖にその名は記されていた。「悪魔の島」。現代の地図からは姿を消したこの幻の島は、あるフランス貴族女性の壮絶な物語の舞台として語り継がれている。

 16世紀、貴族の娘マルグリットは、恋人の水夫の子を身ごもった罰として、叔父によってこの島に置き去りにされたと伝えられる。恋人と召使いも運命を共にしたが、島で生まれた赤ん坊を含め、彼らは次々と命を落としてしまう。

 たった一人残された彼女は、拳銃を手に猛獣と戦い、2年後にバスク人の漁師に救出されるまで奇跡的に生き延びたという。この武勇伝はヨーロッパで有名になったが、彼女自身の体験談というよりは、既存の物語を基にした伝説である可能性が指摘されている。

 いずれにせよ、先住民が悪霊の存在を信じたこの島は、16世紀の地図には確かに描かれていたが、17世紀半ばには忽然と姿を消した。彼女が体験した悲劇の舞台は、本当に幻の島だったのだろうか。

2. ロビンソン・クルーソー島 ― 孤独が人間を変える場所

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NASA Earth Observatoryによる画像(Landsatデータ使用)|出典|パブリックドメイン|Wikimedia Commons

 チリ沖に浮かぶこの島は、小説『ロビンソン・クルーソー』のモデルとなったアレキサンダー・セルカークが4年間暮らした場所だ。

 1704年、船の状態を巡って船長と対立した彼は、自ら島に残ることを要求した。しかし、彼の予想は大きく外れる。救助は一向に現れず、4年にも及ぶ孤独な生活の中で、彼の精神は徐々に崩壊。正気を保つため、猫やヤギと踊り、眠っている間に足をかじるネズミから身を守るために猫を訓練したという。救助された時、彼はもはやまともに話すこともできず、その姿はほとんど動物のようだったと記録されている。

3. ロアタン島 ― 海賊と謎の漂流者

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Westbrowncanada – Roatan, CC 表示-継承 3.0, リンクによる

 ホンジュラスに浮かぶ「ロアタン島」は、マサチューセッツの漁師フィリップ・アシュトンの壮絶なサバイバル劇の舞台となった。1722年、悪名高い海賊に捕らえられた彼は、9ヶ月後に脱出し、この無人島にたどり着く。

 16ヶ月間、果物と亀の卵だけで生き延びていた彼の前に、ある日別の漂流者が現れ、ナイフや銃などの必需品を渡したかと思うと、数日後に謎の失踪を遂げた。この島には今も、海賊の埋蔵金と、それを見つけようとして命を落とした者たちの幽霊の噂が絶えない。

4. エレファント島 ― 極限状況での生還劇

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フランク・ハーレー撮影(推定)、『South』(1919年)掲載|パブリックドメイン|Wikimedia Commons
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フランク・ハーレーhttp://www.jamescairdsociety.com/pix/elephant_island_men.jpg, パブリック・ドメイン, リンクによる

 人間の忍耐力をこれほどまでに示す場所は少ないだろう。南極に浮かぶ「エレファント島」は、1914年のアーネスト・シャクルトン探検隊の舞台となった。船が流氷に砕かれた後、28人の乗組員は5ヶ月間も氷の上を漂流し、この不毛の島にたどり着いた。シャクルトンら6人が助けを呼ぶため決死の航海に出る間、残された22人は救命ボートを逆さにしたシェルターで4ヶ月以上も生き延びた。気温が氷点下30度近くまで下がり、飢餓状態にありながら、驚くべきことに乗組員は全員生還を果たした。

5. 呪われた島「パルミラ環礁」 ― 船乗りが恐れる怪事件の舞台

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パブリック・ドメイン, リンク

 ハワイの南約1600kmに位置する「パルミラ環礁」は、世界で最も呪われた島の一つとして船乗りたちに恐れられている。1974年、2組のカップルを乗せたヨットが島に到着したが、生きて島を離れたのは1組だけだった。グラハム夫妻は惨殺され、その遺体は完全には発見されていない。この事件以外にも、船乗りたちは奇妙な電磁異常で航行機器が停止したり、「誰かに見られている」という感覚に襲われると報告している。

6. フラナン諸島 ― 消えた灯台守たちの謎

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By JJM, CC BY-SA 2.0, Link

 スコットランドの辺境に浮かぶ「フラナン諸島」は、20世紀最大の海洋ミステリーの一つを秘めている。1900年12月、3人の灯台守が、食べかけの食事と停止した時計だけを残し、忽然と姿を消したのだ。航海日誌には激しい嵐が記録されていたが、最後の奇妙な記述には「嵐は終わり、海は穏やか」とあった。嵐で流されたのなら遺体が見つかるはずだが、3人の痕跡は一切見つかっていない。

7. クリッパートン島 ― 狂気と殺戮の“王”が支配した地獄

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 東太平洋に浮かぶ環礁「クリッパートン島」は、人間の狂気が爆発した歴史の舞台となった。1914年、補給船が途絶え、鳥の糞(グアノ)を採掘するために島に送られた家族が孤立。男たちが次々と死ぬ中、生き残った灯台守は自らを「島の王」と称し、残された女性と子供たちを暴力と性的奴隷の状態に置いた。しかし1917年、ついに耐えかねた女性たちが彼を殺害。救助された時、100人近くいた入植者のうち、生き残っていたのはわずか11人だった。

8. ユレ・シュテルクの幽霊島 ― 地図にない謎の島

 2009年1月、単独世界一周航海中の船乗り、ユレ・シュテルクが姿を消した。彼の船は18ヶ月後に発見されたが、エンジンはかかったままで、航海日誌は1月1日を最後に突然途絶えていた。不可解なのは、彼の最後の記録位置が、彼の航海図には記載されているものの、公式な地図には存在しない、名もなき謎の島の近くだったことだ。捜索隊がその座標を調査しても、島は見つからなかった。彼が一時的に現れては消える「幽霊島」に遭遇したのか、その真相は謎に包まれている。

 生存、狂気、そして謎。地図から消えた島もあれば、人を拒み続ける島もある。世界にはまだ、我々の知らない物語が眠っているようだ。

参考:Listverse、ほか

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