「佐川一政に憧れて人肉を食べ始めた」“パリの吸血鬼”と呼ばれた殺人鬼が語る、死体安置所で始まった禁断の食人

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画像は「Daily Star」より

「歯で肉を引き裂く妄想に取り憑かれた。それは一種のフェチだった」

 自らを「カニバル(食人主義者)」と称する男、ニコ・クロー。かつて殺人を犯し、「パリの吸血鬼」の異名で恐れられた彼は、ポッドキャスト番組に出演し、自らが人肉食に目覚めた衝撃の経緯と、その“禁断の味”について、おぞましい詳細を語った。

 すべては、彼が死体安置所の職員として働き始めたことから始まったという。

佐川一政に魅せられて―“死”への異常な執着

 ニコ・クローが“死”に異常な執着を抱き始めたのは、10歳で祖父を亡くしたことがきっかけだった。そして、彼の運命を決定づけたのが、12歳の時に知った、ある日本人の存在だ。その名は、佐川一政。1981年にパリでオランダ人女性を殺害し、その遺体の一部を食べた、世界で最も有名なカニバルの一人である。

 佐川の事件を知ったクローは、人肉食への病的な妄想に取り憑かれるようになった。そして、その欲望を満たすため、彼は自ら死体のある場所へと足を踏み入れる。パリの病院で、死体安置所の職員として働き始めたのだ。

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死体安置所での“初めての味”

 当時のフランスでは、死体安置所の職員になるための特別な資格は必要なかったという。「その仕事に興味があるか?」と聞かれ、「はい」と答えれば、誰でもなれた。死体に囲まれたその場所は、クローにとって欲望を満たすための、まさに“狩り場”だった。

「死体安置所で働き始めてすぐに、その簡単さに気づいた。解剖のために一人にされた時、遺体から肉片を切り取って食べるのが、いかに容易いことかをね

「最初は生で食べた。その後、小さな肉片に切り分けて家に持ち帰り、いくつかの方法で調理した」

 彼は、何食わぬ顔で同僚と働きながら、夜ごと禁断の晩餐に耽っていたのだ。

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画像はUnsplashJr Korpaより

殺人へ―“肉”を求めて

 しかし、死体安置所から盗み出せる肉片は、彼の渇望を満たすにはあまりにも少なすぎた。彼の欲望は、ついに一線を超える。「殺人のための殺人ではない。目的は、“肉”を手に入れることだった」と彼は語る。

 彼はオンラインで知り合ったティエリー・ビソニエという男性を殺害。その肉を家に持ち帰ろうとしたが、計画を完遂する前に、別の容疑(被害者の小切手を偽造した)で逮捕された。

 彼はこの殺人で12年の刑を宣告されたが、わずか7年4ヶ月で釈放された。

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画像はUnsplashFrankie Mishより

 出所後、彼は自身の体験をメディアで語り始めた。誰もが最も知りたいであろう「人肉の味」について、彼はこう答えている。

「人々はいつも味について尋ねる。しかし、重要なのは味ではなかった。当時、馬肉のタルタルを食べていたから、味は馬肉に似ているとは言える」

「だが、私にとって重要だったのは、むしろ高揚感、センセーションだった。これまで経験したことのないような感覚。それは私を常にハイな状態にさせ、興奮させたんだ」

 味ではなく、行為そのものがもたらす倒錯的な興奮。それこそが、彼をカニバリズムへと駆り立てたものの正体だった。彼の告白は、人間の心の奥底に潜む、理解を超えた闇の深淵を私たちに見せつけている。究極のタブーを犯した彼が見た“興奮”の先に、果たして何があったのだろうか。

参考:Daily Star、ほか

TOCANA編集部

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