“パリ人肉事件”佐川一政の実弟・佐川純が自らの特殊性癖を暴露!

 今夜23時15分からの『事件の涙』(NHK総合1)は、実際にカニバリズムを行った猟奇的事件として、世界中が戦慄した「パリ女子学生事件」の犯人である佐川一政の実弟・佐川純が登場。犯行手口の残忍さもさることながら、心神喪失を理由に罪に問われなかった異例の事件として世間から激しい非難を浴び、社会から孤立した加害者家族の姿を告白する。

 2019年、TOCANA編集部の配給(現「エクストリーム」)では、この事件を題材にしたドキュメンタリー映画『カニバ/パリ人肉事件38年目の真実』を上映。公開に先駆けてTOCANAでは、佐川純本人にインタビューを行っている。劇中で兄以上の性癖を暴露した弟の人生とは? 知られざる兄弟の関係について、当時のインタビューを再掲する。

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※ こちらの記事は2019年5月24日の記事を再掲しています。

※注意 2ページ目にやや刺激の強い画像を含みます。

パリ人肉事件佐川一政の実弟・佐川純が自らの特殊性癖を暴露!の画像1 佐川一政がパリでオランダ人女性を射殺し、遺体を食べてしまった事件の真相に迫るヒューマン・ドキュメンタリー映画『カニバ/パリ人肉事件38年目の真実』が、トカナ編集部の配給で7月12日(金)より全国ロードショーされることが決まった。公開に先立ちお届けしている出演者インタビューの第二弾は、佐川一政の実弟・佐川純の登場である(第一弾の里見瑤子編はこちら)。

 作中、主役である兄を食うほどの特異な性癖をカミングアウトした弟は、いったいどのような人生を歩んできたのか? そして、兄との関係は? 今明かされる衝撃の事実!

パリ人肉事件佐川一政の実弟・佐川純が自らの特殊性癖を暴露!の画像2
佐川純。佐川一政の実弟。1950年生まれ。慶應義塾大学卒業後、画家を目指し東京デザイナー学院に入学。同校卒業後、大手広告代理店勤務。2000年、50歳のときに退職。その後油彩画家として活動を始める。趣味はオーケストラでチェロを弾くこと。撮影/河西遼

――『カニバ/パリ人肉事件38年目の真実』を拝見しました。8ミリフィルムで撮られた昔の佐川家の映像のなかで、幼少期のご兄弟がじゃれ合っている様子などを見て、「昭和の平和な家庭」という印象を受けました。実際はどうだったのでしょう?

佐川純(以下、純) まあ、その通りですね。戦時中、父はソ連に抑留され、お袋は満州に行っていました。で、僕たち兄弟の上の姉貴を産んだんですが、彼女は10日間しか生きられなかった。そういういきさつを経て、両親は日本に戻ってきたわけです。両親としては、「また子供ができたら一生懸命育てなければならない」という思いがあったようです。

 ところが、兄貴(佐川一政)が生まれたときは、手に乗るぐらいの未熟児でして。これは大変だと思いつつ、愛情を注いで育てることになったんですね。その後すぐさま年子の僕が生まれて、「どちらかを贔屓しないように育てよう」という両親の方針が決まったそうです。だから僕たち兄弟は、過保護みたいに育てられました。

パリ人肉事件佐川一政の実弟・佐川純が自らの特殊性癖を暴露!の画像3
写真:河西遼

――ご両親から叱られたことは?

 父は厳しいときは厳しかったですけど、優しいと言えば優しかった。母はもちろん優しかったです。僕も兄貴も「お母ちゃん」という呼び方をしていたんですが、2人ともお母ちゃんにはベッタリでしたね。

――映画では、とても仲の良い兄弟に見えましたが、兄弟喧嘩はしなかったんですか?

 小さいときはしませんでしたが、思春期以降は、大学生になってからも社会人になってからも、よく喧嘩をしたし、いがみ合うことは年中でしたね。

パリ人肉事件佐川一政の実弟・佐川純が自らの特殊性癖を暴露!の画像4
写真:河西遼

――どういうことで、いがみ合ったのでしょう?

 些細なことが多いんですけど、なんでそんなに兄貴が怒るのかと思ってビックリしたケースを一つ挙げますね。ある日、両親が不在のときに、僕が洗濯機をかけていたんですよ。それが終わった直後に、兄貴がまた洗濯機をかけ始めた。「なんでそんなに何度もかけるの?」というたわいもないことで口喧嘩になり、そのとき僕は、包丁を持った兄貴に追いかけられたんですよ。

 これは殺される! 本気でそう思いました。僕は慌てて部屋に逃げ込んだけど、兄貴はガンガンガンガン扉を叩き続けている。「絶対に入っちゃダメ!」「お願いだからやめて!」と僕はドアを押さえながら叫び続けました。

 

――映画『シャイニング』みたいですね。

 まさにそう。そのうち音が止んだと思ったら、今度は隣の部屋でガンガン音がし始めたんです。しまった! あの部屋にはチェロを置いたままだった! と気づいたときにはもう手遅れでした。あとで見たら、譜面台の硬い部分で殴り続けたらしく、チェロの前面の板がメゲメゲになっていました。

パリ人肉事件佐川一政の実弟・佐川純が自らの特殊性癖を暴露!の画像5
映画『カニバ』より。(C)Norte Productions, S.E.L

――兄の一政さんが、素手で殴りかかってくることはなかったんでしょうか?

 それはないですね。素手でやったら負けると思ったんじゃないですか(笑)。兄同様、僕も内向的な性格でしたが、力では僕が優っていましたからね。あ、でも、本気を出せば兄貴のほうがすごいかも。いっぺん危なかったのは、怒った兄貴が親父に向かって、茶碗かなんかを思い切り投げつけたときですね。外れたから事故にはならなかったけど、当たっていたら大怪我をしていたでしょう。

――一政さんは短気なんですか?

 はい、カッとなりやすいタイプだったですね。それはきっと、体のことや顔のことに対する劣等感がずっとあったからだと思いますね。

――『カニバ/パリ人肉事件38年目の真実』のパンフレットによると、一政さんは、叔父さんから聞いた「子供を誘拐しては鍋で煮込んで食べる魔法使いの話」をきっかけに人肉を食べることへの興味を抱いたそうですが、それは本当ですか?

 そんな話、全然知らないです(笑)。魔法使いってなんですか? 牛を殺して食べる牛飼いのおばあさんの話を幼少期に読んだのがきっかけ、という話は聞いたことあるけど、魔法使いは初耳だなぁ。でも叔父さんからいろんな話を聞かされていたのはたしかなので、兄貴の中で記憶がごっちゃになっているのかもしれませんね。

※注意 次ページ、やや刺激の強い画像を含みます。

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