“パリ人肉事件”佐川一政の実弟・佐川純が自らの特殊性癖を暴露!

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写真:河西遼

――ところで、今回の映画の中で純さんは、自らの腕をあるもので痛めつけて快感を得るという性癖をカミングアウトし、それを実践してみせました。正直、一番ショッキングなシーンだったのですが、なぜあんなことをカメラの前で行おうと思ったのでしょう?

 兄貴の性癖と僕の性癖を比べてみて、一つの話題性を提供するじゃないけど、そういうことを僕も言わないと、この問題は解決しないと思ったんです。ですから、わざわざ自分から監督らに「僕も実は……」という話をしたら、「じゃあ明日撮りましょう」ということになり、撮ってくれたんです。

――あれはマゾヒスト的な行為なのでしょうか?

 どうなんでしょう。あれはねえ、僕が3歳のときに、腕に輪ゴムがはまっていたのがきっかけで目覚めたことなんですよ。

――輪ゴム? 自分ではめたんですか?

 当時、我が家にはお手伝いさんが何人かいたから、おそらくそのうちの誰かがはめたんだと思います。だけどそれが痛いんではなく、すごく気持ち良くて。

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写真:河西遼

――気持ち良いというのは、性的な意味ですか? それともただ単に感触が心地良かったんでしょうか?

 まだ3歳でしたから性的なものではなかったんですが、気持ち良いから、どんどん高じてきちゃって。最初は輪ゴムだったけど、やがて勉強机の中にあるいろんな腕に入るようなもの、たとえば虫眼鏡の輪っかとかをどんどんはめるようになっていって。

 その時点ではまだ性的なものではないので、性癖とは言えない。でもそのうち思春期になれば、それがリンクしていくんですよ。高校生ぐらいのときに、雑誌で女性が縛られているイラストを見たときに「あ、僕がやりたかったのはこれだ!」と勘違いしたんだと思うんです。結果、それが性癖というかセックス的なものになっていったんですね。

――勘違い?

 大人になってから、SMクラブみたいなところに行って、女性を縛ったこともあるんです。縛られた女性を見たいと思ったから。けれども、自分がそうされている感覚は全然ないわけじゃないですか。相手にはあっても、自分が感じているわけじゃない。縛っても縛っても気持ち良くならないから、自分がSなのかMなのか、そのへんはよくわからなくなっちゃったんです。それでまぁ、愕然としたんですけどもね。

――自分も相手も、両方縛ればいいんじゃないでしょうか?

 やったことないですけど、それは新しい発見だ! ワハハハハ!

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写真:河西遼

――いずれにしましても、かなり特殊な性癖ゆえ、プロ以外のパートナーを探すのは大変そうですね。

 普通の女性には、そういう話はしづらいですよね。だからSMクラブ以外だと、ダイヤルQ2だったかな、雑誌の広告かなんかに書いてあった電話番号にかけてパートナーを探そうとしたこともある。電話でちょっと話しただけでウン万円っていうシステムで、ものすごくお金がかかるんだけども、会社を辞めたばかりの50歳の頃で、退職金があるのをいいことに、ハマってしまって。

 でもこれ、いざ会おうとすると全然会えないんですよ。約束した喫茶店で待っていても、相手は来ないんです。なんでかと言うと、サクラだから(笑)。そのことは、僕に同情したあるサクラから教えてもらいました。「私たちサクラだからそんな無駄なことしないほうがいいわよ」って。それを言われたときに、また愕然としまして、もう相手探しは諦めようと思いました。

――性癖の話をもっとお聞きしたいところですが、時間に限りがあるので、いったん話題を変えましょう。

 僕も本当はこの話だけをしていたいんですけどね。ハハハハハ。

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写真:河西遼

映画『カニバ/パリ人肉事件38年目の真実』
原題:Caniba 監督・撮影・編集・製作:ヴェレナ・パラヴェル、ルーシァン・キャステーヌ=テイラー  出演:佐川一政、佐川純、里見瑤子
2017年/フランス・アメリカ合作/90分/カラー作品/DCP
R15+/配給:TOCANA ©Norte Productions,S.E.L
★公式Twitter:@ CanibaJP


佐川純プロフィール
佐川一政の実弟。1950年生まれ。慶應義塾大学卒業後、画家を目指し東京デザイナー学院に入学。同校卒業後、大手広告代理店勤務。2000年、50歳のときに退職。その後油彩画家として活動を始める。趣味はオーケストラでチェロを弾くこと。

※女優・里見瑤子のインタビュー記事はコチラ

※『カニバ/パリ人肉事件38年目の真実』関連記事まとめはコチラ

文=岡林敬太

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