無人島漂着から1ヶ月、スマホで実況中継する男…「宝の地図」まで登場するサバイバル生活の怪しすぎる実態

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画像は「LADbible」より

 目を覚ますとそこは見知らぬ島の海岸だった――。ボートで遭難して無人島に漂着した男がSNSで情報発信している。

■無人島サバイバル生活をSNS発信する男

 あるアメリカ人男性が現在、アルゼンチン沖の島で遭難したとSNSで主張しているが、彼の主張は真実なのだろうか。

 10月14日、ウィリアム・バンクスという男性が、自分と友人グループがクルーザーで南米の海に乗り出しアルゼンチン向かっていたが難破して無人島に漂着したという動画をシェアして多くの注目を集め、さまざまな噂が渦巻き始めている。

 初期の映像では、バンクス氏がライフジャケットとボクシンググローブを身に着け、海岸で目を覚まし、カメラに向かって「島で遭難した」と叫ぶ様子が映し出されている。その直後、友人がカメラを掴み、バンクス氏が「この映像を見れば、僕たちが島で遭難していて、自分がどこにいるのかもわからないことが分かります」と訴えた。

 幸いなことに彼らは遭難してからもインターネットにアクセスすることができ動画を投稿し続けている。バンクス氏はインスタグラムのプロフィールを次のように変更した。

「私はアルゼンチン沖の島で遭難しました。私と友達を助けてください。南緯35.70544度、西経51.53172度です」

 その後も島の小川から水を飲んだり、シェルターを作っている“サバイバルモード”のアメリカ人の姿を収めた動画が定期的にアップロードされ続けた。

 それ以来、ビデオはますます精巧で奇抜なものとなり、バンクス氏がキャンプ仲間から“追放”されたり、まるで冒険小説のようにグループが「宝の地図」を見つけたりしている。

 実際に何が起こっているのか。バンクス氏は本当に島に取り残されたのか、それとも手の込んだいたずらの一部なのか。ウィリアム・バンクスは本当に無人島に閉じ込められているのだろうか。

 バンクス氏のプロフィールに記載されている座標を検索すると、ウルグアイ沖からそれほど遠くない地点が特定されてくる。

 ウィリアム・バンクスという男について何も知らなければ、確かに彼らは本当に遭難していると受け止めても不思議ではない。

 しかし彼の話をもう少し深く掘り下げてみると、多くの疑惑が浮上してくるようだ。

 バンクス氏はコメディアンであると同時に演技派俳優、アマチュアボクサーでもあり、12月20日にブエノスアイレスでボクシングの試合が予定されている。

 したがって試合前にこの災難が口コミで広まることは、格好の宣伝となる。

 バンクス氏はオンラインで手の込んだ自作自演を手がけたことでも知られており、以前には窃盗罪5件で数か月間“投獄”され刑務所仲間と共に“脱獄”するという一連の出来事をSNSで投稿して注目を集めたが、後にこの脱獄劇は脚本がありスタジオで撮影された“映像作品”であったことが判明している。

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画像は「LADbible」より

 ともあれ現在、彼らは今も無人島でサバイバル生活を続けていることになっている。すでに1カ月以上が経っているが、スマホの電源などの考慮してみても、やはり今回も“自演乙”でありそうだ。それでもエンターテインメントとして楽しむ分には罪はないのだろう。

参考:「LADbible」ほか

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文=仲田しんじ

場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。
興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
ツイッター @nakata66shinji

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