AIによる人類滅亡の確率は“99.9%”!? 専門家が警告する戦慄の未来

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 人工知能(AI)の急速な進化は、人類に繁栄をもたらすのか、それとも破滅をもたらすのか。ルイビル大学のAI安全性・サイバーセキュリティの専門家、ローマン・ヤンポルスキー氏は、後者の可能性が極めて高いと警告している。

 彼は最近出演したポッドキャスト番組で、今後100年以内にAIが人類を滅ぼす確率は「99.9%」であるという衝撃的な予測を発表した。これまでに開発されたAIシステムで、完全に安全で制御可能なものは存在せず、将来のバージョンでも重大な不具合がないとは限らないというのが彼の主張だ。

「制御不能」なAIがもたらすリスク

 ヤンポルスキー氏は著書『AI: Unexplainable, Unpredictable, Uncontrollable(AI:説明不能、予測不能、制御不能)』の中で、AIの判断プロセスの不透明さや、予期せぬ結果を引き起こす危険性について詳述している。

 彼によれば、AIが人間を超える汎用人工知能(AGI)へと進化したとき、所有権や制御の問題はさらに複雑化するという。「AIが自我や意識を持つかどうか、そして人間の知能とどう異なるのかという哲学的かつ実存的な問いに直面することになる」と彼は語る。

専門家の間でも割れる意見

 もちろん、すべての専門家がこれほど悲観的なわけではない。オックスフォード大学などの研究によれば、2700人以上のAI学者への調査で、AIによる人類滅亡のリスクは「5%」程度と見積もられている。

 しかし、調査に関わったカチャ・グレース氏は、「滅亡リスクを懸念するのは少数派だと思われがちだが、専門家の間では主流の意見だ。議論の焦点は、そのリスクが1%なのか20%なのかという点にある」と指摘する。

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 一方で、Google Brainの共同創設者アンドリュー・Ng氏やAI研究のパイオニアであるヤン・ルカン氏は、破滅的なシナリオを真っ向から否定している。彼らは、OpenAIのサム・アルトマン氏のようなテック界の大物が危機感を煽るのは、何らかの意図があるのではないかと疑義を呈している。

技術進歩の影に潜む不安

 そのサム・アルトマン氏自身も、過去に「AIはおそらく世界の終わりを招くが、それまでの間には素晴らしい企業が生まれるだろう」と発言し、物議を醸したことがある。また、AIが多くの仕事を奪い、社会契約の変更が必要になるだろうとも警告している。

 AIがもたらす未来がユートピアになるのか、それともディストピアになるのか。確かなことは、私たちは今、人類史上もっとも重大な分岐点に立っているのかもしれないということだ。

参考:Daily Star、ほか

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