【衝撃映像】監視カメラが「最期」を迎える瞬間が怖すぎる… キラウエア火山の噴火に飲み込まれる2分間

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画像は「YouTube」より

 火山噴火の瞬間に飲み込まれるとはどういうことなのか、その恐ろしさを疑似体験できる映像が公開された。

 ハワイ島にあるキラウエア火山は、世界でもっとも活発な火山の一つとして知られている。2025年の大半を通じて断続的に溶岩と火山灰を噴き上げてきたこの山で、米国地質調査所(USGS)が設置した監視カメラが、自らの「死」の瞬間を記録していたのだ。迫り来る噴火の脅威がレンズの目前まで迫る様子は、見る者を圧倒する迫力がある。

女神ペレが住む「ハレマウマウ火口」の激動

 キラウエア火山はハワイ島南東岸に位置し、同島で最も若い火山とされる。その表面の90%は、過去1000年間の溶岩流によって覆われているという。現地の伝承では、火山の女神ペレがハレマウマウ火口に住んでいると信じられており、この火口には2021年の噴火以降、溶岩湖が形成されている。

 そして12月6日、ハレマウマウ火口から激しい噴火が始まった。岩石や巨大な岩塊、そして溶けた溶岩が高く空へと吹き上げられ、その猛威はライブ配信を行っていたウェブカメラの一つを破壊するに至った。しかし、カメラは通信が途絶える直前の数分間、自身に迫る破滅的な光景を記録することに成功したのである。

 今年初めには、1980年代以来見られなかったような大規模な溶岩の噴水現象も観測されていた。USGSの担当者は当時、「1983年から86年にかけてのプウオオ噴火の初期に見られたような、間欠的な噴水活動が特徴的だ」と述べている。

次のカメラ設置は慎重に検討中

 今回破壊されたカメラは5月に設置されたばかりだったが、その代わりがすぐに設置されるかどうかは未定だ。

 ハワイ火山観測所(HVO)の地質学者ケイティ・マリケン氏は、次期カメラの設置について慎重な姿勢を見せている。「ハワイ火山国立公園と協力し、噴火状況や火山砕屑物(テフラ)の降下範囲を考慮しながら、新たな設置場所を検討します」と彼女は語る。さらに、カメラシステムは複雑で電力や通信インフラも必要なため、再設置が決まったとしても時間がかかる見込みであることを明かした。

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ハレマウマウ火口(2019年5月)M. Patrick, U.S. Geological Survey – https://volcanoes.usgs.gov/volcanoes/kilauea/multimedia_chronology.html, パブリック・ドメイン, リンクによる

 自然の驚異的な力を至近距離で捉えたこの映像は、火山の恐ろしさと美しさを同時に伝える貴重な記録となった。

 自らの命と引き換えに貴重な映像を届けた監視カメラ。その最期の記録は、人間がコントロールできない大自然の圧倒的な力を、まざまざと見せつけている。

参考:IFLScience、ほか

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