風水に狂った女性がカーブミラーを“照魔鏡”として角度変更、連続事故を引き起こした不気味な執念=中国

運気を上げ、不幸を避けるための「風水」。古くからアジアに根付くこの知恵も、度が過ぎれば他人の命を危険にさらす「凶器」に変わってしまう。
中国・上海の住宅街で、不運続きの現状を打破しようとした一人の女性が、あろうことか道路に設置された「カーブミラー」を勝手に動かし、複数の交通事故を引き起こした疑いで警察から厳重注意を受けた。
自分の運勢のために公共の交通安全設備を弄るという発想は、並大抵の「オカルト依存」ではない。いったい彼女の身に何が起きていたのか。

「照魔鏡」が我が家を狙っている?
発端は、この女性が最近「運が悪いし、体調も優れない」と思い悩んだことだった。そこで彼女が頼ったのが、風水の専門家である。
現場を訪れたその「専門家」は、とんでもない指摘をした。10年以上前から家の向かいに設置されていたカーブミラーこそが、すべての不運の元凶だというのだ。
女性と夫によれば、その鏡はまるで中国や日本の伝承に登場する「照魔鏡(しょうまきょう)」のように見えたという。照魔鏡とは、人間の姿に化けた妖怪や悪魔の正体を暴き出す魔法の鏡のことだ。
「私たちは悪魔じゃない。そんな不吉な鏡に毎日狙われるのは耐えられない」
そう憤慨した夫の言葉に押されるようにして、女性は鏡の角度を勝手に変え、自分たちの家が映らないようにしてしまったのだ。鏡の中に映る自分たちの姿に恐怖を感じるほど、彼女たちは精神的に追い詰められていたのかもしれない。

「死を呼ぶ」風水のループ
当然ながら、カーブミラーは「飾り」ではない。死角を解消し、事故を防ぐための重要な設備だ。角度を変えられたミラーのせいで、近所では交通事故が相次ぐようになった。
事態を重く見た住宅管理会社は、妥協案として道路の反対側にもう一つのミラーを増設した。これなら死角も解消でき、彼女たちの家も映らないはずだった。
しかし、この「優しさ」も無駄に終わった。しばらくしてまた不運を感じた女性は、再びミラーの角度を弄り始めたのである。近隣住民や自治会が説得を試みるも、「風水が悪くなるから」と一蹴。日本でも「ご近所トラブル」はたびたび耳にするが、公共物をターゲットにするのは一線を越えすぎている。
結局、警察が出動する事態となり、女性は「ミラーを動かしたことが原因で事故が起きた場合、法的責任を問われる」と強く警告された。
エネルギーの「流れ」か、それとも「執着」か
風水の本質は、周囲の環境と調和し、エネルギー(気)の流れを整えることにある。だが、今回のケースを見る限り、女性を不運に陥れていたのは「鏡」そのものではなく、鏡の角度一つで人生が決まってしまうという「強迫観念」だったのではないだろうか。
一見すると、迷信深い女性が引き起こしたドタバタ劇のように思える。だが、自分の信じる「正義(風水)」のために他人の安全を犠牲にしても構わないという独善的な心理は、ある種のカルト的な危うさを感じさせる。
もし明日、あなたの家の前のミラーが変な方向を向いていたら……。それは単なるイタズラではなく、どこかの誰かが「運気アップ」を狙って、死角に死神を呼び寄せているのかもしれない。幸運を引き寄せる前に、まずは「警察への出頭」という最悪の不運を招かないよう、彼女に適切なアドバイスを贈りたいものである。
参考:Oddity Central、ほか
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2024.10.02 20:00心霊風水に狂った女性がカーブミラーを“照魔鏡”として角度変更、連続事故を引き起こした不気味な執念=中国のページです。風水、中国などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで
