エプスタインは生きていた!? 元気に「フォートナイト」をプレイしている説が浮上、300万ページの極秘ファイルが招いたデジタルの狂気

児童買春の罪で起訴され、2019年に獄中で謎の死を遂げた大富豪、ジェフリー・エプスタイン。彼の「死」を疑う声は後を絶たないが、今回、ネットの深淵からとんでもない「生存説」が浮上し、全米を騒然とさせている。
きっかけは、ある人物が発見したYouTubeのアカウントと、人気オンラインゲーム『Fortnite(フォートナイト)』のプレイヤーIDだ。それらがエプスタイン本人に紐付けられている(と推測された)ことから、一部の陰謀論者たちが「彼は死んでいない。イスラエルに潜伏して、今も元気にゲームをプレイしている!」と騒ぎ立てているのだ。
米司法省(DOJ)が最近放出した、300万ページを超える文書、2000本以上のビデオ、そして18万枚に及ぶ写真。この膨大な「エプスタイン・ファイル」は、真実を明らかにするどころか、AI時代の新たなカオスを生み出すための「燃料」と化している。
「ピザ」の呪縛:再燃するピザゲート
今回の資料放出で再び火がついたのが、2016年の大統領選を揺るがした「ピザゲート」だ。文書の中に「ピザ」という単語が数百回も登場することに、陰謀論者たちは色めき立っている。
かつては「ピザは児童買春の隠語だ」という荒唐無稽な説が信じられ、かつては「ピザは児童買春の隠語だ」という荒唐無稽な説が信じられ、2016年にはそのデマを真に受けた男が「地下室に閉じ込められた子供たちを救出する」という妄想に駆られて、実在のピザ店にアサルトライフルを持って突入・発砲するという凶行まで引き起こした。今回のファイルはさらに「火に油を注ぐ」結果となった。
スキャンミスによる文字化けや、本物の資料に似せて作られた偽メールがSNSで拡散され、マジョリー・テイラー・グリーン議員や保守派キャスターのタッカー・カールソン氏までもが、未確認の情報をシェアする事態に発展している。
もはや何が一次資料で、何が意図的なフェイクなのか、その境界線は完全に消失している。

ロシアと中国の影:AIが生み出す「偽の真実」
さらに深刻なのは、国家レベルの「インフルエンス・オペレーション(影響力工作)」だ。
ロシアのボットネットワーク「Storm-1516」は、エプスタインとフランスのマクロン大統領を無理やり結びつけた捏造ニュースを量産。中国のSNSアカウントも、エプスタインがディナーのセッティングを画策していたメールを逆手に取り、あろうことかダライ・ラマ14世を彼の犯罪に関与させようと画策している。
そこに拍車をかけるのが、AI画像生成ツールだ。エプスタインが英政治家ナイジェル・ファラージやニューヨーク市長と仲睦まじくポーズを取る「ありもしない写真」が、さも事実であるかのようにネット上を駆け巡っている。
編集部視点:「隠蔽」という名の最強のスパイス
ケンタッキー大学のジェニー・ライス教授は、ニューヨーク・タイムズ紙に対しこう語る。
「これらの情報公開は、人々にとって『もっと巨大な何かが隠されている』という確信を深めるための証拠にされてしまっている」
皮肉なことに、当局が透明性を高めるために情報を公開すればするほど、人々はその「隙間」を見つけ出し、自分たちが信じたい物語を流し込んでいく。エプスタインがイスラエルでフォートナイトに興じているという説も、その滑稽な終着点の一つに過ぎない。
一見すると笑い話のような生存説。だが、そこに国家間の対立やAI技術が絡み合うことで、エプスタイン事件はもはや一人の犯罪者の死を超えた、「情報の終わりの始まり」を象徴するモンスターへと進化してしまった。
もし、今夜あなたがフォートナイトをプレイしていて、あまりにも「大富豪らしい」贅沢な装備のプレイヤーに出会ったら……。それは単なる重課金ユーザーなのか、それとも死の淵から戻ってきたあの男なのだろうか。
参考:Boing Boing、ほか
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2024.10.02 20:00心霊エプスタインは生きていた!? 元気に「フォートナイト」をプレイしている説が浮上、300万ページの極秘ファイルが招いたデジタルの狂気のページです。イスラエル、陰謀論、ジェフリー・エプスタインなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで
