消された富豪ジェフリー・エプスタイン:闇に葬られた「リスト」と獄中死の真相を追う

イメージ画像 Created with AI image generation (OpenAI)

 2019年、世界に衝撃を与えた米富豪ジェフリー・エプスタインの獄中死。少女らへの性的虐待というおぞましい罪状で逮捕された彼の死は、公式には「自殺」と結論付けられた。しかし、その背後にはあまりにも多くの不可解な点が残されている。

 彼が握っていたとされる、世界のVIPたちの名前が連なる「顧客リスト」。その存在を巡り、今なお水面下で激しい情報戦が繰り広げられている。インターネット上では「エプスタインは自殺などしていない(Epstein didn’t kill himself)」という言葉がミームと化し、権力による口封じを疑う声は消えるどころか、新たな証拠によって年々その勢いを増している。

 本記事では、近年次々と明らかになった最新情報を基に、エプスタイン事件の深層に迫る。これは単なる過去のスキャンダルではない。国家を揺るがしかねない現在進行形のミステリーである。

第一章:不可解すぎる死の状況

 エプスタインの死を取り巻く状況は、当初から「出来すぎている」と囁かれていた。数々の偶然が、まるで仕組まれたかのように重なったからだ。

 第一に、彼は死の直前、自殺未遂が疑われる事態を起こし「自殺監視措置」という特別な監視下に置かれていた。しかし、なぜか死亡当日にその監視は解除され、独房で一人きりになっていた。

 第二に、独房の見回りを担当していた看守二名が、その夜に限って数時間にわたり職務を怠っていた。後に彼らは巡回記録を改竄した罪で訴追されるが、「スケープゴートにされた」とも示唆している。

 そして第三に、彼の独房の外に向けられていた監視カメラが「故障」し、死亡したとされる時間帯の映像が記録されていなかったと報告された。

 監視体制の解除、看守の怠慢、カメラの故障。これほど重要な容疑者の身柄を確保する上で、あり得ないミスが連鎖したのである。当時の司法長官でさえ「激怒した」と述べたこの事態は、「口封じ」という陰謀論が生まれる格好の土壌となった。

第二章:暴かれた「証拠」の嘘

 長らく闇に葬られていた監視カメラ映像。しかし、事態は2025年に急展開を迎える。司法省は突如、エプスタインの独房外の映像を「未編集のフル映像」として公開したのだ。だが、この「公式の証拠」こそが、さらなる疑惑を呼び込むことになる。

『WIRED』がこの映像データを詳細に解析した結果、衝撃の事実が判明した。映像には約2分53秒分の欠落があり、しかもそれは意図的に編集された痕跡があったのだ。

 公開された映像は、二つの別々の録画ファイルを映像編集ソフトで繋ぎ合わせたもので、メタデータには大手編集ソフト「Adobe Premiere Pro」で複数回にわたり編集・保存された履歴が残っていた。司法省が「未編集」と主張した映像は、明らかに何者かの手によって加工されていたのである。

 この事実は、政府の発表に対する不信感を決定的なものにした。「一体、その消された約3分間に何が映っていたのか?」「なぜ当局は嘘をついてまで映像を編集する必要があったのか?」という疑問が噴出。証拠隠滅を疑う声は、もはや陰謀論者の戯言とは言えない状況となった。

 看守の怠慢、カメラの故障、そして編集された映像――。エプスタインの死が「ただの自殺」でないことを示す状況証拠は、もはや無視できないレベルに達している。

 では、一体「誰が」、そして「何のために」、彼の死を演出し、証拠を改ざんする必要があったのか?

 その答えの鍵は、彼と繋がっていた権力者たちのリスト、FBIの不可解な動き、そしてエプスタインという男自身の謎に包まれた正体に隠されている。ここから先は、事件のさらに深い闇、政界と諜報機関が絡み合う巨大な陰謀の核心に迫っていく。

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文=S.E.Gray

匿名の観察者

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