遺体を溶かして下水に流す“水葬”が英国で合法化!「ボイル・イン・ア・バッグ」葬儀の衝撃的な実態とは?

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Image by Johana Peña from Pixabay

 愛する人の遺体を「茹でて」液体にし、下水に流してしまう――。

 そんなSFホラーのような葬送方法が、イギリス・スコットランドでついに合法化された。通称「ボイル・イン・ア・バッグ(袋茹で)」葬儀と呼ばれるこの技術は、環境に優しい次世代の選択肢として注目を集めているが、そのプロセスはあまりに強烈だ。

 火葬の導入以来、140年ぶりの大改革となる英国の葬儀事情。その科学的かつショッキングな全貌とは。

遺体を3時間で「スープ」にする技術

 正式名称は「アルカリ加水分解(Alkaline Hydrolysis)」。

 手順はこうだ。まず遺体を生分解性の袋(シルクやウール製)に包み、加圧された巨大な鋼鉄製チャンバーに入れる。

 次に、水95%と水酸化カリウムなどのアルカリ化学物質5%を混ぜた液体を注入し、150℃(302°F)まで加熱する。

 高圧下で行うため実際に「沸騰(ボイル)」するわけではないが、3〜4時間で遺体は完全に分解される。通常なら土の中で数十年かかる分解プロセスを、化学の力で超高速化したものだ。

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画像は「Daily Mail Online」より
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画像は「Daily Mail Online」より

骨は粉に、肉体は下水へ

 処理が終わると、残るのは「殺菌された液体」と「柔らかくなった骨」だけだ。

 液体にはDNAも固形物も含まれておらず、タンパク質や糖分、塩分といった有機化合物のみ。これは冷却・処理された後、そのまま排水溝へと流され、通常の下水処理システムで処理される。つまり、最終的には海や川へと還っていくわけだ。

 一方、残った骨は乾燥・粉砕され、真っ白な粉となって遺族に返還される。見た目は火葬の遺灰と変わらないという。

「エコだから」で割り切れるか?

 推進派はこれを「究極のエコ葬儀」だと主張する。従来の火葬のように大量の天然ガスを使わず、二酸化炭素の排出も大幅に削減できるからだ。

 スコットランド政府が行ったアンケートでは、回答者の84%が導入を支持したという。

 価格は1500ドル(約23万円)から5000ドル(約78万円)程度。火葬より少し高くなる可能性もあるが、環境意識の高い層には受け入れられそうだ。

 しかし、「故人を排水溝に流す」という行為に心理的な抵抗感を持つ人も少なくないだろう。

 アイルランド、ニュージーランド、カナダ、米国の一部ではすでに合法化されており、イングランドやウェールズでも導入が検討されている。さらには、微生物を使って遺体を「堆肥」にする「人間コンポスト」も議論の遡上に上がっている。

 「灰は灰に、塵は塵に」という聖書の言葉があるが、これからは「肉体は水に、骨は粉に」という時代になるのかもしれない。

 あなたが死んだ後、炎に焼かれて空へ昇るか、それとも液体になって海へ流れるか。究極の選択を迫られる日は、そう遠くないかもしれない。

参考:Daily Mail Online、ほか

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