【珍事件】自分の“生前葬”をゲリラ開催した74歳男性 ― 棺桶から復活し「俺がどれだけ愛されているか見たかった」

「自分が死んだら、一体どれくらいの人が悲しんでくれるのだろうか?」―誰もが一度は考えたことのある、この素朴な問い。しかし、インドに住む74歳の元空軍兵は、その答えを知るために、とんでもない行動に出た。なんと、自らの死を偽装し、“模擬葬儀”をゲリラ開催したのだ。棺桶の中から「復活」した彼が見た、涙と笑いの珍事件の顛末とは。
突然の訃報、そして棺桶からの“復活”
インド・ビハール州のコンチ村。その日、村人たちは、74歳の元空軍兵モハン・ラル氏の突然の訃報に驚き、悲しんだ。多くの人が彼の死を知らないままだったが、伝統的な葬列が始まると、次々と人々が列に加わり、故人を偲んだ。
そして、葬列が火葬場へと向かう途中、事件は起きた。飾られた棺台の上で静かに横たわっていたはずのモハン氏が、やおらむっくりと起き上がったのだ。唖然とする村人たち。彼らはすぐに、この葬儀が、モハン氏自身によって仕組まれた、壮大で、そして少しだけ悪趣味な“ドッキリ”であったことを知る。

「自分の目で見たかった」―奇行の裏にあった切実な願い
なぜ、彼はこんな手の込んだ芝居を打ったのか。後に、その動機を問われたモハン氏は、こう語った。
「死んだ後、人々が私の棺を担いでくれるのは当たり前だ。しかし、私はそれを、自分の目で見たかった。人々が、私にどれだけの敬意と愛情を抱いてくれているのかを知りたかったのだ」
彼は一部の親戚に協力を頼み、自らの訃報を村中に広めさせた。そして、あたかも本物の遺体であるかのように、棺台に乗って火葬場へと運ばれていったのだ。
結果として、数百人もの村人が彼の“死”を悼み、葬列に参加した。その光景に、モハン氏は大いに満足し、コミュニティからの敬愛を再確認したという。
もちろん、彼の突拍子もない行動に眉をひそめた人もいただろう。しかし、彼はこの奇妙な模擬葬儀の後、村人たちを盛大な宴会に招待し、そのお詫びと感謝の気持ちを示した。
自分がどれだけ愛されているかを知るために、自らの死を演出した74歳の老人。その行動は、少しばかり度が過ぎていたかもしれない。しかし、その根底にあったのは、誰からも愛されたい、忘れられたくないという、人間なら誰もが持つ、切実で、そしてどこか愛すべき願いだったのかもしれない。
参考:Oddity Central、ほか
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2024.10.02 20:00心霊【珍事件】自分の“生前葬”をゲリラ開催した74歳男性 ― 棺桶から復活し「俺がどれだけ愛されているか見たかった」のページです。復活、葬式、生前葬などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで