「自分が生きている間に世界は終わる」と考える人は意外と多い? 終末思想を分析した研究が興味深い

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第三次世界大戦の足音が聞こえる」「気候変動で地球は滅びる」――そんな終末的な予感を抱いている人々が実は意外と多いようだ。

 ブリティッシュコロンビア大学の研究チームが3400人以上を対象に行った調査によると、なんとアメリカ人の約3分の1が「自分が生きている間に世界が終わる」と信じていることが判明した。

 かつてはカルト宗教や陰謀論者の専売特許だった「終末思想(アポカリプス思考)」が、今や一般社会に深く浸透しているのだ。

 研究チームは、この現代的な絶望感を「5つの次元」に分類し、それが人々の行動にどう影響するかを分析した。

終末を構成する「5つの次元」

 研究を主導したマシュー・ビレット博士によれば、人々が抱く終末のイメージは以下の5つの要素で構成されているという。

1. 切迫感(いつ起こるか)
「世界では常に不吉なことが起きており、終末はすぐそこまで来ている」と考える心理。このスコアが高い人は、日々のニュースに過敏に反応し、常に不安を抱えている。

2. 人為的原因(誰が起こすか)
「人間の愚かさが世界を滅ぼす」という考え。AIの暴走、核戦争、環境破壊など、人類自らが破滅のトリガーを引くと信じているタイプだ。彼らはリスクを強く認識し、過激な対策を支持する傾向がある。

3. 神的・超自然的原因(神の意志か)
「予言された審判の日が来る」「これは宇宙の計画の一部だ」と考えるタイプ。宗教的な終末観を持つ人々で、彼らは逆に「人間の力ではどうにもならない」と考えるため、現実的な対策(環境保護など)には消極的になりがちだ。

4. 個人のコントロール(変えられるか)
「自分の行いが終末を回避できるかもしれない」と考えるか、それとも「何をしても無駄だ」と諦めるか。この感覚が、個人の行動変容に大きく関わってくる。

5. 感情的価値(良いことか悪いことか)
驚くべきことに、終末を「歓迎」する人々もいる。「腐敗した世界が一掃され、ユートピアが訪れるために必要なステップだ」と捉えるポジティブな終末論だ。

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終末思想が社会を動かす

 この研究で明らかになったのは、終末思想が単なる妄想ではなく、現実の社会問題への取り組み方に直接影響を与えているという事実だ。

「人間が原因で世界が終わる」と信じる人は、気候変動やパンデミック対策に積極的だが、「神が決めたことだ」と信じる人は、「どうせ終わるなら対策しても無駄」と考える傾向がある。

 ビレット博士は、「終末の物語が正しいかどうかは別として、それが人々の行動を左右していることは事実だ」と語る。

 世界が終わるその時まで、我々は震えて待つのか、それとも足掻き続けるのか。あなたの「終末観」は、どの次元にあるだろうか?

参考:Daily Mail Online、ほか

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