誰も触れていないベビーカーが床を滑り出した!? 清掃員も慣れっこの「英国で最も幽霊が出るパブ」防犯カメラ映像

幽霊が出る宿と聞けば、夜中の物音や鏡に映る人影を思い浮かべる人が多いだろう。だが、イングランド南西部の古い宿で防犯カメラが捉えたのは、昼間の掃除の最中に起きた出来事だった。
舞台は、グロスターシャー州の町ウォットン・アンダー・エッジに建つ「エンシェント・ラム・イン」。英国で最も幽霊が出るパブとも呼ばれるこの建物で、誰も手を触れていないベビーカーが床の上を移動する様子が記録され、話題を呼んでいる。
子ども用ベッドの横で「ひとりでに」動いたベビーカー
映像に映っているのは、宿の清掃員の女性だ。彼女が子ども用ベッドのほこりを払っていると、すぐ脇に置かれていたベビーカーが突然、床の上をかなりの距離にわたって動き出したという。
驚くべきは、そのあとの清掃員の反応である。悲鳴を上げるでもなく、そこに誰かがいるのは分かっている、とでも言うように軽く声をかけ、ベビーカーを元の位置に戻すと、そのまま部屋を出て次の仕事に向かったのだ。
どうやら彼女にとって、この手の出来事は初めてではないらしい。お化け屋敷のキャストも顔負けの落ち着きぶりだが、それだけこの建物では「何か」が日常の一部になっているということなのかもしれない。
なお、同じ部屋では今年に入ってからも、調査に訪れたゴーストハンターたちが、扉がひとりでに開く場面を撮影している。

地下から見つかった子どもの骨と「笑い声」
この宿は後期中世に建てられ、16世紀に改装されたとされる古い建物で、英国の重要建造物にも指定されている。1968年に先代のオーナーがゲストハウスに改装して以降、心霊現象を体験しようと訪れる客が絶えない場所となった。宿に棲みつく霊は20体ほどにのぼるとも言われている。
中でも語り継がれているのが、子どもの霊の存在だ。かつて建物の地下から子どもの骨が見つかったことから、幼い魂がこの宿をすみかにしていると信じられているのである。
マネージャーのベス・マッシュ氏は、今回ベビーカーを動かしたのもそうした子どもの一人ではないかとの見方を示している。宿泊客からは、姿の見えない子どもたちの笑い声や、館内を走り回る影を目撃したという報告がたびたび寄せられているそうだ。
床板の傾きか、それともヤラセか
映像がネット上で拡散されると、懐疑的な視聴者からは、床板が平らでないためにベビーカーが転がっただけではないかという指摘も上がった。築数百年の建物であれば、床が傾いていても不思議ではない。
これに対しマッシュ氏は、自ら問題の部屋に入って床板の上で飛び跳ねてみたものの、ベビーカーは動かなかったと反論している。仕込みを疑う声についても、わざわざ偽の映像を作るような暇はないと一蹴した。
もちろん、一本の映像だけで霊の仕業と断じることはできない。それでも、子どもの骨が眠っていたとされる宿で、子ども用のベビーカーが動いたという符合には、背筋が少し冷たくなる。
ベビーカーを押し、ドアを開けて回る。もしそれが子どもたちの仕業なら、彼らはこの部屋を今も遊び場にしているのかもしれない。
参考:Coast to Coast AM、Wikipedia、ほか
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