AIがエンフィールド事件の録音に「霊の声」を検出!? 幽霊ハンターとAIの意外な関係が心霊調査を変えつつあるのか

心霊調査の現場に今、AIという新しい「霊媒」が入り込もうとしている。2026年初頭、半世紀前に決着したはずの英国の有名な怪事件が、AIの解析によって息を吹き返したのだ。だが、専門家の見方は意外なほど冷静である。
決着済みの「エンフィールド事件」をAIが覆した!?
1970年代、ロンドン郊外エンフィールドに住むペギー・ホジソンさんは、自宅にポルターガイストが棲みついていると訴えた。家具が動き、壁が叩かれ、幼い娘たちが何者かに取り憑かれたというのである。
しかし懐疑派は、娘の口から出る「霊の声」はどう聞いても子どもの声であり、宙に浮く少女の写真もジャンプの瞬間にすぎないと指摘した。決定打は、姉妹が証拠を細工する様子を捉えた映像だ。本人たちもいたずらだったと認め、事件は幕を閉じたはずだった。
ところが近年、ある愛好家たちのあいだで、AIが録音から幽霊の声を、家族写真からは半透明の人影を検出したという主張が広まった。エンフィールド事件はやはり本物だったと、一部で盛り上がりを見せたのである。

オカルトを信じる人ほどAIを信じる
冷徹な科学の産物であるAIと、心霊の相性は悪そうに思える。ところが2024年のマサチューセッツ工科大学(MIT)の研究チームの論文は、正反対の結果を示した。
AIの予測を信じやすいのは科学志向の人ではなく、超常現象を信じる人だったというのだ。完全に架空のAI予測でさえ、参加者は妥当で信頼でき、自分向けだと評価したという。信仰が強い人ほど、AIに意志や経験があると考える傾向も見られた。
米バージニア大学知覚研究部門に所属する独立研究者のサマンサ・リー・トレジャー氏は、AIの誤作動、いわゆる「ハルシネーション」さえ、信じる人にとっては異界からの個人的なメッセージに映りうると論じている。さらにGoogleの技術者らは、プログラムをわずかに変えるだけで、AIが死後の世界や神の存在、自由意志を主張しやすくなることを示した。
エジソンの「霊界電話」から続く系譜
米ウェイクフォレスト大学のデレク・リー助教は、超常現象の歴史は科学技術の歴史と深く絡み合っていると指摘する。1920年代後半にはトーマス・エジソンが電話で死者との交信を試み、その後の幽霊ハンターは自作の電磁場センサーやカセットテープで「霊の声」の録音に挑んだ。1960年代の超心理学者は、超光速粒子の研究に予知の科学的な可能性を見いだしたという。
一方、ドキュメンタリー作家で心霊研究家のポール・シンクレア氏は、AIは調査ツールとしてまだ広く定着していないとの認識を示す。音声や映像の分析には大きな可能性があるが、興味深い結果と検証可能な証拠を混同してはならず、目撃者の感情を汲み取る人間の役割も代えられないと強調している。
画像を「高画質化」させれば、AIは存在しないものを描き足しかねない。英シェフィールド大学のトム・クラーク講師によれば、現状で最も目立つ使い道はSNS向けのコンテンツ制作だという。
もっとも、かつて方位磁針に頼っていた調査は高感度の磁力計に、「冷たい場所」の報告は赤外線カメラによる検証に進化してきた。リー助教は、AIの登場がむしろ超常現象の探究を活発にする可能性もあると見る。
AIが幻を生む装置で終わるのか、それとも人間の目と耳が取りこぼしてきた「何か」をついにすくい上げるのか。その答えが出るのは、まだ先の話かもしれない。
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2024.10.02 20:00心霊AIがエンフィールド事件の録音に「霊の声」を検出!? 幽霊ハンターとAIの意外な関係が心霊調査を変えつつあるのかのページです。心霊、エンフィールド事件、AIなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで