>  > 定説を覆す“第3の地震”が発見される!

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高夏五道

 今年1年だけを見ても、熊本と鳥取の巨大地震があり、近海地震を含めればそれ以外にもマグニチュード6を超える地震に数回襲われた日本。小さな地震も加えると、毎週のように地震のニュース速報がテレビのテロップで流れてくる地震大国に住む私たちにとって、地震は最も身近な災害であり、その発生についての新しい学説が報告されているとなれば、注目しないわけにはいかないだろう。


■「海溝型」でも「直下型」でもない第3の地震

 サイエンス系オンラインジャーナルの「Science Alert」のレポートによれば、米カリフォルニアの研究者チームが新しいタイプの地震を発見した。カリフォルニアは地下にいくつかの巨大断層を持つアメリカ大陸における地震多発エリアである。そのカリフォルニアで、既存の地震計では測定できないタイプの地震があることが判明したのだ。

 一般的に地震はマントル対流によって引きずられた地殻が移動し、海のプレートと陸地のプレートの重なり合いに歪みが生じ、その歪みをもとに戻そうとするプレートが急激に動くことによって起こる海溝型と、海洋プレートの動きの影響で歪みが内陸プレートに蓄積され、その歪みの圧力によって断層が破壊されることで起こる直下型の2種類が知られているが、今回発見された地震はその2つのどちらでもないということである。

newearthquake1.JPG
Science Alert」の記事より

 カリフォルニア工科大学の研究チームが、最新の超高感度地震計を使用してカリフォルニアにあるニューポート・イングルウッド断層を調査した結果、既存の地震計では感知できない小さな地震を計測した。この地震自体は、マグニチュード2に満たない小さなものであるが、その震源地は、今まで想定されていたよりもさらに深い場所で起こっているということがわかったのである。

 カリフォルニアでは、プレートの厚さが19km~24kmとされており、これより深い場所は、蜂蜜のような液体状のマントル層になる。この液体状のマントルは、固い地殻プレートとは異なり、ズレによるエネルギーの蓄積がされずに、地殻の歪みによって引き起こされる地震の発生はないものと考えられてきた。

newearthquake2.JPG
サン・アンドレアス断層 画像は「Wikipedia」より

 しかし、今回の調査によって、断層の地下深くのマントル層でも地震が発生するという、今まで考えられていなかった地震が明らかになったわけである。これによって、ニューポート・イングルウッド断層と同様の構造を持つカリフォルニア最大のサン・アンドレアス断層においても、同様の現象が見られる可能性が浮上してきた。

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