「2029年、人間の脳は機械と融合する」的中率86%のグーグル研究者カーツワイル氏が爆弾発言!
米国を代表するフューチャリストで、「Google」社の技術ディレクターでもあるレイ・カーツワイル氏が、またしても驚きの予想を立てていたことが判明した! 予想的中率86%を誇るカーツワイル氏の発言に全世界が注目している。
■12年後、人間の脳は機械と融合する
今月10日~19日にかけて米テキサス州で開催された「SXSW Conference」のインタビューで、カーツワイル氏はAIと人間の恐るべき融合について語った。「Futurism.com」が報じている。
「2029年、コンピューターは人間レベルの知性を獲得することでしょう」(カーツワイル氏)
かねてより人工知能が人間の知性を超越する「シンギュラリティ(技術的特異点)」が、2045年にやってくると予想されていたが、カーツワイル氏は16年も早まるとの見方を示した。今から僅か12年後には、英物理学者スティーブン・ホーキング博士をはじめとした名だたる知識人が危惧する「AIが人間を支配する世界」が実現してしまうのだろうか?
だが、カーツワイル氏はAIを恐れる必要はなく、むしろ機械を人間の脳に取り込むことによって「超人」が誕生すると語る。
「機械は人間に力を与えてくれます。機械のおかげで我々はより賢くなるのです。まだ人間と機械の融合は果たされていませんが、2030年代には思考を司る大脳新皮質をクラウドネットワークに接続するつもりです」(同)
「そのことで、我々はさらに多くの大脳新皮質を獲得し、より面白く、音楽センスに溢れた人間になることでしょう。今よりもセクシーになることさえあるのです。機械は人間の価値をこれまでになく実証することになるでしょう」(同)
このようにカーツワイル氏は、人工知能も双眼鏡や補聴器やペースメーカーなどと同じように人間の能力をサポートする道具になると考えているようだ。この点については「人類のサイボーグ化」を提唱する「テスラ」社CEOイーロン・マスク氏も同意見だ。以前トカナでもお伝えしたように、マスク氏はAIの脅威を取り除くためには高速処理を実現するインターフェースを脳に接続する必要があると断言している。
AIと人間の融合は最も理想的な人類の発展と見ていいだろう。それというのも、両者にはそれぞれ補いあうべき長所と短所が存在するからだ。コンピューターの情報処理能力はすでに人間を遥かに凌駕していることは周知の事実だが、英有名物理学者ロジャー・ペンローズ氏などは人工知能と人間の知性の間には架橋できない大きな差があると主張している。曰く、計算と理解には雲泥の差があるという。また、人間性の中核をなすともいうべき「倫理」をAIが持ち合わせていないという指摘もある。
機械の長所を人間の能力の拡張として使うことができれば、人間の頭脳は計り知れないほどの記憶ストレージと計算能力を得るだろう。さらには、カーツワイル氏が主張するような意識のクラウド化が実現すれば、個人の意識やアイデンティティ、社会的な死さえも消失し、人類という1つの知性が思考するようになっていくのかもしれない。いずれにしろ、結果は数十年後に明らかになる。その時、人類が今よりも少し賢明になっていることに期待したい。
(編集部)
参考:「Futurism.com」、「Daily Mail」、ほか
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