チェルノブイリの立入禁止区域で「鳥サイズの蝶」が発見される!! リアル「モスラ」状態… 放射能の影響なのか!?

 史上最大の原子力事故を起こしたチェルノブイリ原子力発電所の周辺で巨大なチョウが数多く目撃されている。小鳥ほどもあるという巨大で美しい羽根を持つこの妖しいチョウは、放射能が原因の“ミュータント”なのか!?

■チェルノブイリ周辺で増えている巨大なチョウ

「Sputnik」をはじめとするロシアの複数メディアがチェルノブイリ立入禁止区域に生息し、数が増えている巨大なチョウの存在を報じている。このチョウの正体やいかに?

 放射能汚染対策機関「Radiation and Ecological Biosphere Reserve」のフェイスブックに投稿された書き込みでは、巨大なチョウの姿をとらえた2枚の写真と共に、これが絶滅危惧種のチョウであることを解説している。

「このチョウはウクライナで絶滅危惧種に分類されています。ムラサキシタバ(Catocalafraxini)は、ウクライナとヨーロッパに生息する巨大なチョウを代表するものの1つです。その前翅(forewing)の長さは45mmに達し、飛行中の翼幅は最大110mmに達する可能性があります。チョウは実に優雅に飛行します。ムラサキシタバは夜に活動し、光に引き寄せられます。雨がやんだら、このチョウのお気に入りのポプラ並木に出向いて探しに行きます」(フェイスブックより)

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ムラサキシタバ(Catocalafraxini) 画像は「Wikimedia Commons」より

 1986年のチェルノブイリ原子力発電所事故では放出された放射線によって何千人もの人々が命を奪われたが、今も科学者たちは廃墟の発電所の半径30kmに及ぶ立ち入り禁止ゾーンを監視している。保守作業員が1日5時間しか滞在できないゾーン内は人の手が入らなくなったことで、動植物が独特な繁栄を遂げているのである。

 とはいっても事実上すべての無脊椎動物が立入禁止ゾーンから姿を消し、それをエサとする動物や鳥も別の場所に移動したのだが、捕食動物がいなくなりこれ幸いにと繁殖している昆虫の1つがこのムラサキシタバなのである。めったに見られない絶滅危惧種であったこの巨大なチョウが皮肉にもチェルノブイリ周辺で増えているのだ。

 ムラサキシタバはかつてはヨーロッパ全域に生息していた種であったが、現在はイギリスではほぼ絶滅しており、ウクライナでは絶滅危惧種になっている。飛行中のムラサキシタバの羽は110mmまで広がるため、まだ生息している地域では鳥と間違われることがよくあるということだ。絶滅危惧種の巨大なチョウにとって原発事故は起死回生の出来事だったとも言えそうだ。

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