もしも日本で臓器移植ビジネスが流行したら?「年収200万円以下の貧困層が自分の腎臓を600万円で年収2千万円超えの人に売る感じ…」亜留間次郎が解説

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【薬理凶室の怪人で医師免許持ちの超天才・亜留間次郎の世界征服のための科学】

画像は「Getty Images」より引用


<前回の記事はこちら>


■遠すぎてムリゲー

 中国の一部の宗教の信者やウイグル人が臓器移植のために殺されているという話がありますが、正直なところ、信憑性が怪しい部分もあります。すべてを否定するわけではありません。

 まず疑問なのは、中国での臓器移植実績の件数に対して、ウイグルからの輸送件数が少なすぎる点です。1000件ちょっとしかありません。母数が10万件を超えていることを考えると、1%にすぎません。

 13億人以上いる中国人の中で、新疆ウイグル自治区の総人口は2500万人しかおらず、50分の1にも満たない人口希薄地帯です。漢民族を除くとその他少数民族も含めたウイグル人の総人口は1500万人に過ぎず、日本の約4.5倍の面積がある交通網が弱体な地域からドナーを探すのがムリゲーすぎます。

 ぶっちゃけ、臓器ブローカーが儲けたいなら人口密集地帯で探したほうが効率よくありませんか?
人口希薄地帯でドナーを探し回るとかムリゲーなんですけど。

 また、ウイグル人を臓器移植のドナーに使うには、致命的に不便な問題があります。ウイグル人の住む大きな都市で腎臓摘出が出来るレベルの外科手術室を持つ病院があるのはカシュガルだけなのです。

 カシュガル空港(喀什機場)から飛行機で臓器を運ぶのにどれくらい時間がかかるのか調べてみたのですが、北京空港まで4時間30分、しかも週4便しか運行していません。

 摘出した臓器が理想的な条件で移植可能な輸送時間の上限は3時間以下です。つまり航空機で2時間以内の距離でなければ売り物になりません

 だからこそ、飛行機の搭乗ゲートで列に並んでいる時間すら惜しいから特別優遇措置が取られているわけで、ウイグルなんて僻地から、バカ高い輸送費使って鮮度落ちすぎの臓器を運んできても、医者に「北京の市街地から貧困者捕まえて来い」って怒られてしまいます。

 要は、敵対者を悪魔化して自分達の正当性をアピールするための道具として悪用されているのです。

 逆に、彼らが大きな声で叫んで世界中がそれを信じることで、宗教やウイグル人による情報ジャミングが行われてしまい、実際にドナーを殺しているような、治安の良い都市部などで活動する多数派である臓器ブローカーの存在が目立たなくなるという弊害を生んでいます。

コメント

2:匿名 2019年9月3日 20:36 | 返信

転売したままそっと目を覚まさなそうで行けないわ(笑)

1:匿名 2019年9月3日 13:06 | 返信

なるほど、、、
前半部分は非常に参考になった。確かにそこまで考えたことがなかったな。

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