8月8~22日、関東(茨城県沖)で巨大地震発生か!? 皆既日食、月の位相、7の倍数… 過去データが示す“恐怖のリンク”で判明!!
今月21日、米国では1979年以来38年ぶりとなる天体ショー“皆既日食”が見られることで、大いに盛り上がりを見せている。だが、トカナ読者であれば、日食は必ずしも歓迎すべきものではないということをご存じだろう。祖先たちは、昼間に太陽が隠れて闇が訪れる現象を恐れ、災害など凶事の予兆ではないかと考えた。
「そんなことは迷信だろう」と笑い飛ばす者がいるかもしれないが、そのような姿勢は間違っていると指摘せざるを得ない。現実に、「日食の前後に大地震が発生しやすい」という説が存在し、その因果関係を否定しない科学者がいるのだ。そこで、過去の日食前後に大地震が発生した事例を挙げるとともに、21日前後にも同様の事態が起きるかどうか探ってみたい。
■ハンパない盛り上がりっぷり、ナゼ人は日食に魅せられるのか?
今回、皆既日食の観測範囲が米国を横断する形で現れるのは、なんと1918年以来。しかも、米国での日食は今後2045年まで観測できない。そのためグーグル社は、NASAなどとの共同事業により、太陽を見るための特製メガネを200万個(!)子どもたちに寄付することを決めた。またサウスウエスト航空は、皆既日食の観測に最適な定期便5便を天文ファン向けに売り込んでいる。
もちろん、日本でも熱心な天文ファンに向けた皆既日食観測ツアーが組まれている。例えば日本旅行の8日間ツアーでは、ケンタッキー州のゴルフ場に専用の観測エリアを設けるが、悪天候の場合には急きょバスに乗って観測場所を変更するという。
これだけ日食に魅せられる人々が多い理由の一つは、やはり昼間にもかかわらず空が夜のように突然暗くなるというインパクトがあるだろう。原因を知る由もなかった祖先たちは、「世界の終わりが来た!」と恐れおののいたに違いない。
■日食、月の位相、そして地震の“ただならぬリンク”
では、ここで日食が起きる原理について復習しておこう。日食とは、太陽―月―地球が一直線に並ぶことによって、太陽の全体(皆既日食、皆既食)あるいは一部(部分日食、部分食)が一時的に隠れる天文現象のことだ。太陽の方が月よりも大きく見える場合には、太陽の外輪だけがリング状に見えるが、この状態を金環日食(金環食)と呼ぶ。ちなみに、日食が観測できるのは月齢上の新月のタイミングに限られる。
過去の記事でも紹介したように、月の引力は地震を引き起こす“トリガー”になり得るという防災科学技術研究所の研究や、巨大地震は月の引力が強くはたらく時(つまり満月や新月)に発生しやすいという東大の研究もある。従って「満月や新月には大地震が起きる」といった昔からの俗信には、それなりの根拠があるということだ。そして皆既日食のようなタイミングは、その月の引力がさらに強くはたらく条件を備えているのかもしれない。
このことは、決して単なる机上の推測ではない。過去の日食と大地震発生データを照合して検討した結果だ。実際に、日食(皆既、部分、金環)前後に大きな地震(主にM6.5以上)が発生した例を次に示す。
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