「インフルエンザに感染」して、報酬30万円！　被験者が内情を語った…！　

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■研究が目指すものとは？

　現在、インフルエンザを予防する最も効果的な方法は、毎年ワクチン接種を受けることであるとされている。しかし、現在のワクチンは完璧とは程遠く、特に（最も重症化しやすい）65歳以上の高齢者に対しての効果が非常に薄いのだという。「若い人の体が、どのようにインフルエンザウイルスと戦うのかを知れば、高齢者の体には何が欠けているのかを知るために役立つ」とメモリ博士は語り、彼の目的のひとつは、この点について改良したワクチンを開発することであると明かしている。

　他にも博士によると、「インフルエンザウイルスに対する抗体レベルを上げるために行われる予防接種であるが、感染を抑えるために最適な抗体レベルはまだ明らかになっていない」そうだ。さらには、「最適な抗体レベルを発見したとしても、それはインフルエンザから人間を完全に保護することにつながるのか、それとも重症化を防ぐというだけの話なのかも分かっていない」とし、この抗体レベルの謎にも挑んでいると語っている。

■抗体レベルの謎

　現在のところメモリ博士は、被験者たちを、インフルエンザウイルスに対する抗体レベルが高い人（最近予防接種を受けた人）と低い人（予防接種を受けていない人）、などのグループに分けて比較しているようだが、すでに興味深い事実が判明しているという。なんと、インフルエンザウイルスに対する抗体レベルが著しく低いにもかかわらず、インフルエンザに感染しない被験者が数名確認されたというのだ。つまり彼らは、他の「何か」によってインフルエンザウイルスから守られていると考えられるのだ。

　さて、メモリ博士による研究の結果、画期的なインフルエンザ予防法やワクチンが登場することを期待しよう。ところで30万円の報酬と聞いて、あなたは自ら進んでインフルエンザウイルスに感染してもいいと感じただろうか。
（スポンジ保父）

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