ハイテクすぎて理解不能!? MIT製「キューブ型ロボット」の動きに命を感じる!!

動画は「YouTube」より

 この動き、一見何の変哲もないただのキューブが、まるで生きているかのようです。一体どのようにして跳ねたり転がったりしているというのでしょうか。今月16日、「Popular Science」がこの摩訶不思議でハイテクなキューブを紹介しています。

 キューブの名前は「M-Blocks」。製作者はMIT(マサチューセッツ工科大学)の「コンピュータ科学・人工知能研究所(CSAIL)」に所属する研究者、ジョン・ロマニシン氏です。彼は2011年に「M-Blocks」を構想してから、およそ2年間を費やして完成させたといいます。

 「M-Blocks」の外見は、立方体の箱のようなものです。しかしこのキューブは、外部に駆動部分を一切持たないにもかかわらず、あらゆる方向に転がり、旋回し、ジャンプすることさえできます。さらには他のキューブと結合するなど、まさに自由自在に駆動する「キューブ型ロボット」なのです。

 その仕組みを見てみると、無線やプロセッサ制御装置を含む「プリント回路板(A)」からの命令によって、「無整流子電動機(B)」が生み出した動力が「フライホイール(C)」を毎分最大20,000回転させて角運動量を保存するとのこと。さらに「ラバーベルト(D)」が「フライホイール(C)」の回転を調節することで、24の磁石を内臓する「フレーム(E)」に動きが伝わり、その結果として転がったり、跳ねたり、くっついたりできるようなのです。

 う~ん、さすがMIT! 何がどうしてこんな動きが実現できるのか、専門家でなければ理解するのは非常に難しいですが、とにかくハイテクであることは分かります。今のところ「M-blocks」への命令は、コンピュータから無線を通して送られていますが、製作者の究極的な目標は、それぞれに人工知能をもたせ、自律的に分散したり結合することで姿を変える、順応性のあるロボットを生み出すことにあるのだとか。どうやら、現在のような可愛い動きは、あくまでも仮の姿ということのようです。
(靄野大作)

関連キーワード:,

※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。

人気連載

danger
イタコ、霊媒、エロ祈祷…エログロナンセンスな超常現象ドキュメンタリー『恐怖・怪奇・悪霊 超常現象の世界』とは?

イタコ、霊媒、エロ祈祷…エログロナンセンスな超常現象ドキュメンタリー『恐怖・怪奇・悪霊 超常現象の世界』とは?

※こちらは2020年の記事の再掲です。 ――絶滅映像作品の収集に命を懸ける男・...

2024.02.27 08:00奇妙
青酸カリで人を殺すのは意外と難しい。推理小説のトリックは概ね間違いだった!?

青酸カリで人を殺すのは意外と難しい。推理小説のトリックは概ね間違いだった!?

【ヘルドクター・クラレの毒薬の手帳 第1回、青酸カリ/後編】  ※本記事は2...

2024.02.07 08:00科学
【毒薬の手帳】ググっても出てこない、青酸カリの本当の話

【毒薬の手帳】ググっても出てこない、青酸カリの本当の話

本記事は2015年に掲載された記事の再掲です。 【ヘルドクター・クラレの毒薬の...

2024.02.06 08:00科学
九州地方で正月に行われていた飲尿儀式の伝統があった!?

九州地方で正月に行われていた飲尿儀式の伝統があった!?

※本記事は2018年の記事の再掲です。 【日本奇習紀行シリーズ】 九州地方 ...

2023.12.30 08:00奇妙
龍のパワーを秘めた文字、「左回り」のエネルギーを得られる輪…今最強の波動グッズ3選

龍のパワーを秘めた文字、「左回り」のエネルギーを得られる輪…今最強の波動グッズ3選

不思議ジャーナリスト・広瀬学が渋谷クロスFMのラジオ番組のレギュラー出演者にな...

2024.03.19 16:30スピリチュアル

ハイテクすぎて理解不能!? MIT製「キューブ型ロボット」の動きに命を感じる!!のページです。などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで

トカナ TOCANA公式チャンネル