ハイテクすぎて理解不能!? MIT製「キューブ型ロボット」の動きに命を感じる!!
この動き、一見何の変哲もないただのキューブが、まるで生きているかのようです。一体どのようにして跳ねたり転がったりしているというのでしょうか。今月16日、「Popular Science」がこの摩訶不思議でハイテクなキューブを紹介しています。
キューブの名前は「M-Blocks」。製作者はMIT(マサチューセッツ工科大学)の「コンピュータ科学・人工知能研究所(CSAIL)」に所属する研究者、ジョン・ロマニシン氏です。彼は2011年に「M-Blocks」を構想してから、およそ2年間を費やして完成させたといいます。
「M-Blocks」の外見は、立方体の箱のようなものです。しかしこのキューブは、外部に駆動部分を一切持たないにもかかわらず、あらゆる方向に転がり、旋回し、ジャンプすることさえできます。さらには他のキューブと結合するなど、まさに自由自在に駆動する「キューブ型ロボット」なのです。
その仕組みを見てみると、無線やプロセッサ制御装置を含む「プリント回路板(A)」からの命令によって、「無整流子電動機(B)」が生み出した動力が「フライホイール(C)」を毎分最大20,000回転させて角運動量を保存するとのこと。さらに「ラバーベルト(D)」が「フライホイール(C)」の回転を調節することで、24の磁石を内臓する「フレーム(E)」に動きが伝わり、その結果として転がったり、跳ねたり、くっついたりできるようなのです。
う~ん、さすがMIT! 何がどうしてこんな動きが実現できるのか、専門家でなければ理解するのは非常に難しいですが、とにかくハイテクであることは分かります。今のところ「M-blocks」への命令は、コンピュータから無線を通して送られていますが、製作者の究極的な目標は、それぞれに人工知能をもたせ、自律的に分散したり結合することで姿を変える、順応性のあるロボットを生み出すことにあるのだとか。どうやら、現在のような可愛い動きは、あくまでも仮の姿ということのようです。
(靄野大作)
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