全てを数式化する科学者たち ― ホーキング博士の語るW杯勝利の秘訣とは!?=英国
■美味しいベーコンの公式
美味しいベーコンサンドと言われたらどのようなものを想像するだろう。厚切りのベーコンがこんがりと焼かれ、ジューシーだけれど丁度良い具合に脂分が落ち、美味しいレタスが挟んである、そんなところではなかろうか。しかし、そこをバカ真面目に科学してしまうのが科学者達なのだ。
英国リーズ大学の研究者たちは、700種類のベーコンサンドを1,000時間もかけて実際にサンプリングしながら食し、ベーコンの焼き具合や厚さなどを考慮して、パーフェクトなベーコンサンドとなるための公式を導きだした。言い換えれば、「どの程度の焼き加減で、どれくらい焼き慣れている人が作ったか……」ということを科学者達が大真面目に数式化したというわけだ。その結果がこれ。
N = C + {fb (cm) . fb (tc)} + fb (Ts) + fc . ta
C:調理されたベーコンをカットする力
fb:ベーコンの種類
fc:調味料のさじ加減
Ts:運ばれて来た時の温度
tc:調理時間
cm:調理方法
ta:調味料の効果が持続する時間
この公式を簡単に説明すれば、「C」(まずベーコンを切って)、 「{fb (cm) . fb (tc)}」(熟練した調理方法で素早く)、「fb (Ts)」(あつあつの状態で) 、「fc . ta」(スパイスも忘れずに)に、と非常に単純な話なのだ。ここでいう「+」は、加えるという意味ではなく、ベーコンサンドの美味しさ(N)はこれらの要素が絡み合ったものであるということを示している。そんなに小難しく数式化しなくても……、と思うところだが、こうした公式をわざわざ1,000時間もかけて作ってしまうところが、科学者の科学者たる所以なのだろう。キン肉マンの「牛丼一筋300ね~ん 早いの旨いのやっすいの~」も公式化できないものだろうか。
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