売春、整形、ナチスの残党…!? ブラジルの知られざる「3つの側面」
W杯開催を目前に控え、ブラジル関連の話題が日々ニュースを賑わせている。ブラジルと聞いて、カーニバルに代表される陽気な国民性や、アマゾン川などの大自然に溢れた「太陽の国」とのイメージを持つ人は多いが、深い闇を抱えた国でもある。特に最近は、貧困やドラッグ、武器の蔓延など治安面の問題に世界が目を向けているが、ほかにもブラジル社会には、知られざる様々な暗部が存在している。今回はそれらの中から代表的なものを紹介しよう。
■風俗大国
ブラジルは、最大の都市サンパウロが「世界三大性地」のひとつに数えられているほどの風俗大国だ。治安問題とも直結するが、都市部にはあらゆる形態の風俗業が存在し、児童買春も蔓延しているとされる。同国第2の都市、リオデジャネイロの「ヴィラ・ミモーザ」と呼ばれる地区も、その規模の大きさから世界的にも名が知られた風俗街だ。
また第3の都市ベロオリゾンテには「売春婦協会」なる組織も存在し、会長のシダ・ヴィエイラ氏が、W杯に向けて「(外国人客に)適したサービスを提供するために、これからは英語力が求められている」と呼びかけるなどし、話題を呼んだ。
ブラジルは性風俗や児童買春などの取り締まりを強化しているとされるが、今のところそれが効果を発揮しているという報道は見られない。ちなみに「世界三大性地」とは、サンパウロのほかに、タイのバンコクとケニアのナイロビとされている。
■整形大国
国際美容外科学会(ISAPS)が2013年に発表したデータによると、年間に行われる美容外科手術の件数において、ブラジルは世界第2位(145万回)となっており、国民の間で美容整形が年齢や男女を問わず一般化している。また、美容整形外科医数も同様に世界第2位であり、その技術も高いという。
その背景には、外見で評価が左右されてしまう社会的風潮や、カーニバルなどの文化的影響があると指摘する声も聞かれる。しかし何といっても、低収入層が無料で美容整形外科手術を受けることができるという、驚くべき制度の存在が関係しているだろう。
ちなみに余談ではあるが、つい先日、韓流文化に魅了された末、元の顔が跡形もないほどの変身を遂げてしまったブラジル人男性も出現、世界を騒がせた。美容整形外科手術への賛否はともかく、ブラジルでは多くの人にとってごく身近な手術であることは確かなようだ。
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