「ヒトラー最期の24時間」が報じられる!! 20世紀の極悪独裁者の最期の足取りとは?

■迫り来る敵勢! そして最期の瞬間

「ヒトラー最期の24時間」が報じられる!! 20世紀の極悪独裁者の最期の足取りとは?の画像2ヒトラーの死を報じた「星条旗新聞」号外 画像は「Wikipedia」より

●4月30日 午前4:30
 遺書に自らのサインを済ませたヒトラーは地下壕で床についた。

●4月30日 午前6:00
 ヒトラーはドイツ軍が完全に包囲されたと知り、どれくらい持ちこたえられるかを聞くと、部下は「最高でも20時間または24時間です」と返答した。

●4月30日 午前7:00
 エバは最後にもう一度太陽を見るため、官邸の庭園へと急いだ。庭園は砲撃により破壊され、空は戦火の煙に覆われていた。30分後、ヒトラーも庭園へ向かったが、地下壕の階段を上った所で一層激しさを増す砲撃の音を聞き、ヒトラーは扉を開けずに来た道を引き返した。

 この後、彼らは最後の昼食を終えて再度、従者たちに別れを告げ、午後2:30頃に個室へ入室。

●4月30日 午後3:30
 銃声が響いた数分後、部下たちは書斎のドアを開けて2人の死体を確認した。両者共にソファーに腰掛けてはいたが、ヒトラーは銃で頭を打ち抜き、その頭はテーブルにうつ伏せになっていた。エバは外傷がなく、青酸カリを服用して死亡したと見られる。

 ヒトラーの死後については、「死体が燃やされ、見つからなかった説」「あれは本人ではなく替え玉であり、戦後も生存していた説」や「旧ソ連軍が掘り起こし、公文書館で保管していた説」などさまざまな説が飛び交っている。今回発表された『Hitler’s Last Day』もその多くの説のひとつに過ぎないだろう。しかし、ヒトラーの偏った思想のために奪われた多くの命を、愚かな戦いを風化させない為にもこの様な情報が発信され続ける事は人類にとって必要なのではないだろうか。

 千年続く帝国を作り上げようとしたヒトラーの夢は12年で幕を閉じた。しかしその犠牲はあまりに大きく、人類の負の遺産として千年、それよりも長く語り継がれることになるであろう。
(文=清水ミロ)

参考:「Daily Mail」、「BBC」、「Western Gazette」ほか

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Hitler's Last Day: Minute by Minute

ヒトラー最期の日を綴った336頁の大作

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