小保方さんの“無意識のメッセージ”が聞こえた！驚愕の逆再生「リバース・スピーチ」

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【逆再生すると無意識のメッセージが聞こえてくる「リバース・スピーチ」に迫る！】

【前編はコチラ】

　さて、リバース・スピーチ現象は日本語でも現れるのだろうか？　結論を言えば、YESである。 筆者は、15年ほど前から雑誌や書籍を通じてリバース・スピーチ現象を日本で紹介してきたが、日本ではなかなか浸透しない印象を持っていた。 その理由のひとつは、日本語でリバース・スピーチ現象を検証する人が存在しなかったことにあるだろう。 そこで、筆者自ら2012年から検証を始めてみることにしたのだ。そして、今日まで様々なリバース・スピーチを発見するに至っている。 いくつか紹介しておきたい。

■橋下大阪市長のリバース・スピーチ

画像は、橋下徹公式ページより

　2013年6月3日、橋下徹大阪市長は、これまで懸案となってきた、沖縄の基地負担軽減問題に応えるべく、突飛な発想だが、 大阪府の八尾空港をオスプレイの訓練の場として提供する考えがあることを表明した。 基地自体の移転は難しい問題ではあるが、オスプレイの訓練の場として、せめて何日か引き受けることが可能かどうか、 政府に検討してもらおうとしたものである。だが、八尾空港は市街地にあり、滑走路も短い。 事故の多いオスプレイの訓練を受け入れるには、素人が考えても、不適切な場所と思われた。 そればかりか、橋下市長は事前に八尾空港のある八尾市長に相談・報告することなく、突然、この提言を行ったため、大きな物議をかもした。 これには、日本維新の会の支持率が低迷していた背景から、夏の参議院選挙を前にして、話題を集めるパフォーマンスなのではないかとも揶揄された。

　記者会見において、橋下市長はある記者から、選挙に有利になるとは思えないが、 この時期にそのような発言を行うことに対して、

「時期的な狙いってのはあるんですか？」と質問され、 これに対して
「いや、ないですよ」ときっぱり否定した。

↓その時の音声（クリックすると聞こえます）

・http://www.keimizumori.com/reversespeech/sounds/hashimoto-yao-soryaaru-f.mp3

　ところが、この問答を逆再生してみると、記者は【なぁ～んで、いきなり】という 率直な疑問をリバース・スピーチとして発しており、 橋下市長は、意外なことに、【そりゃ、ある】 と全く逆の本音をリバース・スピーチとして発していたのだ。

・http://www.keimizumori.com/reversespeech/sounds/hashimoto-yao-soryaaru-r.mp3
(音声では橋本市長の声が先、記者が後) (mp3)

　このことから、少々誤算があったように思えるが、橋下市長は参議院選挙を意識して 沖縄の基地負担問題を大阪（八尾空港）でも共有する用意があるという姿勢を示したかったことが窺われた。

■枝野幸男元官房長官のリバース・スピーチ

　2011年3月30日、福島第一原子力発電所での事故を受けて、枝野幸男元官房長官は、菅直人元総理が放射能に汚染された 野菜の出荷・摂取制限を 福島県や茨城県に対して行ったことを記者会見で説明した。 その際、枝野氏は「非結球葉菜類、ホウレン草や小松菜等」という言葉を使って、放射性物質の影響度が近い野菜を分類したが、 あるテレビ局の記者から 次のような質問を受けた。

「…ですけど、今、そのまさにおっしゃった、”等”という、”など”で、 他の野菜も含まれていると思うんですけれども、今、確認している野菜で、 紹介できるものがあれば、紹介頂けますでしょうか？」

・http://www.keimizumori.com/reversespeech/sounds/ntvkisha-marukkiri-f.mp3

　この記者の発言を逆再生してみると、次のような長いリバース・スピーチが現れていた。

【まるっきり、あの～、…（不明瞭部分）…野菜…（不明瞭部分）…あると思うんですけど、 どのぐらいの野菜があって、”など”なんて、よほど多くて…、しかし、 皆さん分かんないと思うんですけど】

・http://www.keimizumori.com/reversespeech/sounds/ntvkisha-marukkiri-r.mp3

　概して、記者会見のような場ではリバース・スピーチはあまり現れない。 というのも、発言者は言葉を慎重に選び、あまり感情的にはならないため、無意識が言葉に投影されることは少ないからである。 だが、質問する側は、発言の機会を得た際に遠慮なく自分の気持ちをぶつけることができる。 そこで、主役よりも脇役の方でリバース・スピーチは現れやすい状況が生じると考えられる。 このように、リバース・スピーチは、人が感情的に言葉を発した際により頻繁に、明瞭に現れる傾向があるのだ。

 
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